ニューヨーク発祥の「スウェットワーキング」

これは、出勤前、フィットネスセンターやヨガ教室など、トレーニングやスポーツをする場所で、ビジネスのネットワーク作りをすること。
日本人とっては、少しあざといという感じもしますが…
アメリカ人はあざといのが大好き。
フィットネスには、商談スペースがあるところも増えているのです。
年齢層や経歴など様々な人たちが、普段のビジネスの場では出会えないような思いがけないつながりを楽しむことで、ビジネスにも広がりが出るのかもしれません。
そして今では米国だけでなく、英国でもその流行が拡大しています。
ジムやヨガで汗を流した後、スムージーを飲みながらビジネスを語り合う。
これぞお洒落なビジネスマンの新常識なのです。
NYでは。
スウェットミーティングの効果とは??

普段はよそよそしい態度をとることが多いこれらの職業の人たちも、トレーニング中やその後は気取っている余裕はあまりないから打ち解けやすいという。
釣りバカ日誌のあれですね。
アイデアが生まれやすいという

こうした場でくつろいでいる時に、新しいアイデアが浮かんだり、何時間も気になっていた問題の解決策を思いついたりします。
トレーニングしている時には、心の状態が改善されているのかもしれません。
安倍、トランプのゴルフは??

スウェットワーキングによって創造的な考えができるという典型的な例といえば、先月行われた日米交渉。
安倍首相とトランプがゴルフをしたことは有名ですが…
すみません。こちらは完全に接待ゴルフでした…
時は遡り、1985年のジュネーブサミット。
ロナルド・レーガンとミハイル・ゴルバチョフがした「森の散歩」。
レーガンがゴルバチョフを散歩に誘い、2人でのんびり森を歩きながら、お互いを隔ててきた不信の壁を壊すことができたと言われています。
では、アドビでは、
どんなスウェットウォーキングをしているのかというと…
トップ企業のアイデアはここ!

サイクリングイベント
スウェットワーキングに命をかけているアドビ
大手ソフトウェア企業のAdobeでは、顧客が集まる大きなイベントにあわせてスエットワーキングを実施。
年間でサイクリングだけでも、なんと約30回も。
例えば、朝6時から1時間ほど、取引先の幹部20名招くのです。
取引先は飲み会より準備が大変??

アドビが大型トラックに積んできた自転車やヘルメットや手袋を次々と参加者に配布します。
あらかじめ身長などを伝えてあるため、体にぴったりのロードバイクが目の前に用意されるのです。
つまり、らくちん。
そして、社員の自転車やヘルメットは経費で買い揃えられるのです。
自転車経験の参加者もいれば、競輪選手さながらの専用靴で準備万端の人も。
まだ冷たいラスベガスの空気の中をこぎ進みながら、2列で走れるバイクレーン。
途中の休憩で、アドビの担当者が自転車にまたがったまま、「お客さまと一緒に汗を流すこうした体験を通じて、生の声を聞きたい。ぜひ前向きなアイデアや、複雑な問題の解決策を出し合う場にしましょう」とあいさつ。
また1時間ほど走った後は、コーヒーを飲みつつ、仕事の話を続けます。
この一連の流れが「スエットワーキング」です。
れっきとしたビジネスです、これ。
大勢のビジネスマンが集まる見本市や国際会議などを訪れると、最近は、早朝からサイクリングやヨガといったプログラムが用意されていることが増えているのです。
なぜスウェットウォーキングが広がったの??

「#MeeToo」運動などにより、男女がお酒を飲む場はこれまで以上の配慮が必要となったからです。
またビーガンやグルテンを避ける人など、食事のメニューにも配慮が必要で、食べ物を介さない人脈づくりが求められているからでした。
またアメリカでは好景気が続き、ビジネスチャンスも多いため、人によっては朝・昼・晩とも外食になりかねず「健康を考えると、さすがにつらい」という事情もあるようです。
やっぱりアドビはスウェットに命をかけている??

アドビは、顧客を対象にするこうしたイベントを「体験型マーケティング」と呼んで、専用の部署も設けてしまいました。
統括するベン・ラブナーさんによると「企業の幹部は取引先と運動する『スエットワーキング』に軸足を移しています。
脳が活性化されることもあり、「カクテルやステーキといった接待より、早朝から健康的に自転車に乗ろう、という流れが確実に起きています」と。
マネしたいポイント

今回は無し!!(個人的に飲み会が好きだから)
あとがき

オバマ大統領、スターバックスCEO、ビルゲイツ…一流の人物は例外なく体を鍛えることにも余念がありません。
そう、運動をするこどで脳が活性化し斬新なアイディアが生まれることを彼らは知っているからです。
オッケー!体鍛えたらアイデア生まれるんだね。
私も体鍛えよう!と思ったところで、アイデアで出来てませんでした。
やっぱり部屋の中でじっくりダラダラしながら、物思いにふける方や文字をひたすら書き続けている時の方が、出るような気がします。
結局人それぞれといえば、元の子もありませんが、能力が一番発揮できる方法を模索し続ける、一つの方法としてスウェットウォーキングは有効だと思います。
オススメの一冊
- 「人脈作りをどうすれば良いかわからない」
- 「仕事の悩みについてついつい考え過ぎてしまう」
- 「ストレスをため込みやすい」
日頃運動をしていない人でも、思わず体を動かしたくなる、さわやかなこの季節。
ぜひおすすめしたい1冊があります。トレーニング伝道師・山本ケイイチさんの
『仕事ができる人はなぜ筋トレをするのか』
2008年の刊行以来、着々と版を重ね、現在13万部のベストセラーです。
- 「体を鍛える必要は感じるけれど、なかなか踏み出せない」
- 「フィットネスクラブに入ったものの、すぐ挫折してしまった」
- 「ジムには通っているが、惰性になっている、マンネリ化している」
――そんなあなたへ。

放送作家・演出家・地域戦略アドバイザー
1977年生まれ 熊本県天草市出身
株式会社ドーンマジック 代表取締役