旅行アプリで思いつくものといえば、ブッキングドットコムやエクスペディアなど、主に旅行に行く手立てをサポートしてくれるものですが、いま、海外のトレンドは、旅先に行ってから何をするか??
どんな事をするか??そして何を学ぶか??

インスタの載せるための写真家とは正反対に、しっかり現地のことを知り、理解し、知識を深めるというニーズが確実に高まっています。

アプリのアイデアでお困りの方は、こちらをご覧ください。

【イスラエル発】
ガッカリ観光地を防ぐアプリ「SeeVoov」

「中東のシリコンバレー」イスラエル。
世界に先駆け、2000年にプログラミング教育の必修化を実施したイスラエル。
「中東のシリコンバレー」と呼ばれ、独創的なアイデアから生まれる、トラベルテックに関するスタートアップにも注目が集まっています。

インスタやウェブサイトを見て行きたい!と実際に旅行してみたものの、想像とは違ってがっかりしたということはよくあることです。
日本にもがっかり名所は数多くありますよね。

そんな方に必見なのが、旅行者が「本当に行きたい場所」の発見をサポートしてくれるイスラエルの「SeeVoov」です。

ここがアイデア!

行きたい都市を選ぶと、その都市を紹介する多くの動画が表示されます。
写真ではなく動画を使用しているため、その都市の雰囲気をより明確に感じ取ることが出来るという訳なのですが…
その動画は、Youtube。

赤の他人がアップしたYoutubeのリンクをガンガン張り付けており、自前で撮影していないのがポイント。
Youtubeの動画まとめサイトのようなスタイルの旅は、今までなかったので、いちいち膨大な動画の検索をかける手間を省いているという訳。

いま日本の自治体は、自前で予算をかけ、地元の撮影業者にお願いし、動画を作り続けていますが…、どこまでの効果があるのか。
〇〇向けに、youtubeをまとめるというのは、日本国内での、特に自治体の観光サービスでも展開できそうですね。

また、SeeVoovでは、気に入った動画を「旅行に追加」することで、その都市での主な体験と移動にかかる所要時間をAIがで自動的に計算します。
気になる都市ピックアップするおすすめの航空券、ホテル、移動手段などが提案されるのです。

提案された旅程に納得したら、そのままサイト内で予約をすれば、旅行に必要な手続きがすべて終了です。
非常に簡単に、しかも、行きたいところをすべて網羅した旅行計画を立てることが出来るのです。

【フランス発】
街歩きで活躍するアプリ「Shazam」

街全体が映画のセットのようなパリは街歩きだけでも楽しいですよね。
道沿いにあるカフェやレストランから流れてくる音楽。
旅の気分を高めてくれる要素の一つでもありますが…
これいいなあと思っても、フランス語だし、スルーしてしまうことが多いです。

あとでyouubeで探したらいっか。
なんてのんきにしていると、どうせ探さない。探せない。

そんなフランスでよく利用されているのが「Shazam」。
「Shazam」はスマホを流れている音楽にかざすだけで、今流れている音楽の曲名と歌手名を教えてくれるアプリです。

曲名や歌手名が分かればこっちのもの。
フランスで見つけたお気に入りの音楽を、帰ってから聞くことが出来たら、フランス気分をこの先感じつつけられるますよね。

日本の地方で流れている音楽といえば、何でしょう?
例えば大分の別府に行ったとして、その時の音楽を覚えていますか?
匂いと同様に、耳での記憶も思い出に残ります。
これからの観光として、映像を撮って配信するだけではなく、地元の作曲家に依頼して、耳と心に残る曲を作り、観光地で流すというプランも考えられそうです。

【フランス発】
安全アプリ「Safety Check」

観光大国には、比例するものとしてスリやひったくりは必ずあり、それはフランスも同様です。
さらに、フランスでは近年、テロが頻繁に発生しており安全とはいいがたい現状があります。
この時に活躍するのが「Safety Check」。

ここがアイデア

モバイルアプリを通じて事前に連絡先を登録しておくことで、フランス国内で大きな事件が発生した場合に、即座に情報が送信されます。
位置情報により、現在地の近くで起こった事件や危険を伴う事象も分かるのです。

いま、痴漢アプリは女性に人気になっていますよね。
痴漢が発生したら、その位置をマーキングします。
その後、蓄積したデータによって、痴漢出没地が明確に分かることになり、女性の危機回避に役立っています。

人が迷惑に思っていることの情報蓄積アプリは今後も伸びそうな分野です。
飲食店を経営している身で、お客様は神様と思っている人間として思うと、若者がギャアギャア叫ぶような居酒屋のマーキングは知りたいなあ。

あと、海外のレストランで観光地化しているようなところ、地元の人の利用率なんてのもデータ化出来ると、より現地を体験していた旅人は喜ぶのではないでしょうか。

【インド発】
音声で解説してくれる「AudioCompass」

例えばタージマハルを見たとしても…
なぜこんなに白いの?
あれ塔が少し傾ていない??
なんて気づくことはあまりありません。

さらに、現地ガイドを付けると長時間拘束されたり、展示物の解説を読み込むには体力が必要になります。

そのため、観光地を訪ねても、その歴史的背景を知らなければ、旅行の価値が下がり、語れることや思い出にも残りづらくなります。
そこで登場したのが「Audio Compass」。

ここがアイテア!

建造物の歴史的背景や「トリビア」などを説明した、オーディオを視聴することができます。
現地ツアーって結構なお値段しますよね。
そんなツアーを利用しない観光客に特に人気なのです。

現在はインド国内の情報だけでなく、シンガポールやロンドン、オマーンなど周辺の国や都市の情報を視聴することもできます。

同じく、サンフランシスコ発の「Detour」も音声ツアーガイドアプリ。
GPSと音声コンテンツを用いて、専属のバーチャルガイドが一緒に観光地を周ってくれているように、ユーザーの行動に合わせて関連する観光情報を音声・画像で教えてくれるのです。

アップルが発表した「2016年ベストアプリ」に選出されており、現在はアメリカ国内を飛び出し、ロンドン、パリ、ローマ、ベルリン、バルセロナなどヨーロッパでもサービスエリアを拡大しています。

あとがき
【番外編】タイ発「Tuk Tuk Hop」

タイに行ったら快適なタクシーに乗るよりも、排気ガスと東南アジアの生ぬるい風をダイレクトに感じられるトゥクトゥクに乗りたいですよね。
とはいえ、トゥクトゥクはタクシーより割高になり、料金はドライバーとの個人交渉が必要になり面倒なこともしばしば。

そこで登場したのが、一日貸し切りアプリ。
アプリを通して「一日料金」を支払うことで、日中のトゥクトゥクが乗り放題になるのです。

アプリで目的地を選択すると、希望する場所へダイレクトに行くことができ、位置情報を利用してピックアップしてもらうことも可能。
さらにアプリを開くと周辺の観光おすすめスポットが表示されるため、効率よく観光地を回れるというものなのでした。