新型コロナで大打撃を受けている観光業界。
世界観光機関(UNWTO)によると、海外旅行需要は昨年の15億人と比べて3割減少すると予想。
また、オックスフォード・エコノミクス傘下のツーリズム・エコノミクスは、コロナで減少した旅行需要は、2023年にならないと以前の水準にまで回復しないと予測。
この先、新型コロナが収束しても、人々が恐れから脱却し、以前のような消費能力を回復するには時間がかかると思われます。
目次
中国のリベンジ消費

日本の観光はコロナの影響が残っており、ほぼ全滅している状態ですが、お隣の中国では、外出制限が解除され、社会生活、経済活動の再開が進んでいます。
それに伴い、観光もじわじわと戻ってきているのです。
5月11日からの再開が決まった上海ディズニーランド。
再開初日のチケットが発売からわずか3分で売り切れ。
同じく中国のエルメス広州店は、4月11日新規オープン。
当日の売り上げは約2億8500万円に上り、中国国内の店舗における1日の売上高として過去最高となったのです。
しかし!!
コロナ収束後、日本人はこのような消費活動ができるのでしょうか?
怖がりの国民ゆえ、長期化する不況に備えて貯金を頑張り、リベンジ消費は戻らないと予想されます。
だったら、これまでインバウンドで頑張ってきたように、消費意欲が盛んな、中国、台湾、東南アジアに狙いを集中させるのが、観光リベンジの近道だと考えるのです。
とはいえ、従来と同じスタイルの観光を提示していては、日本に行きたいと思いません。
コロナで変わった生活スタイルとミックスした観光にいま需要が眠っています。
それが、クラウド観光
クラウド観光

コロナで巣ごもり中、中国では各大手プラットフォームが提供したライブ配信観光、オンライン観光などのサービスが普及しました。
「家を出なくても世界が見られる」が現実のものになり、オンラインの「クラウド観光」が大いに人気を集めたのです。
ショート動画共有アプリ「Tik Tok」では、「不思議な探検」、「美しい中国を歩く」、「舌で味わう都市」などのライブ配信イベント「クラウド端末観光局」がヒット。
視聴者はカメラと一緒に雲南省大理市、新疆ウイグル自治区のカナス、浙江省の普陀山、チョモランマ(エベレスト)などの観光地を訪れたのです。
さらに、携程旅行網では、「観光スポットクラウド観光」をスタート。
サプライヤー8社と提携して観光スポット3千カ所以上で音声観光ガイド商品約7000点を無償提供。
テンセントとWeChatでは、「敦煌クラウド観光」をスタート。
利用者は指を動かすだけでデジタル莫高窟を360度どの角度からでも見学できるシステムを配信。
また「世界の博物館クラウド観光」シリーズを打ち出し、オンラインのライブ配信形式で博物館や美術館へ訪問できるようにしたのです。
このため、旅先を決定するアイテムに過ぎなかった旅映像が、クラウド観光によって、体験型の旅映像へ進化したのです。
今後、「クラウド観光」は自粛中だけのニーズではなく、人々はオフラインで実際に出かける前に「クラウド観光」で目的地を選んだり、情報を仕入れたりして入念に準備するため、いま以上の事前情報を知らせる必要があります。
でも、映像で楽しむことが増えるなら、そこで旅は終わってしまうのでは??
と思いがちですが、実際に中国では、「クラウド観光」で、観られた観光スポットでは、観光客が増加したのです。
そこで、日本の自治体で作るには、どんな映像がいいのでしょう?
3つのポイントがあります。
ナイトタイムエコノミーを狙う

コロナ収束後も、人々は混雑を避ける観光をしばらくは続けることでしょう。
混雑を避けるため、人が少ない夜間に出歩きたいと思う人も多いはず。
そこで、夜の観光がクローズアップされます。
従来の居酒屋やレストラン以外にも、美術館、博物館の夜間開放、日本が得意なライトアップ、花火ショー、動物園、水族館など。
季節によって営業時間をフレキシブルに変え、日本が弱かった、夜観光を強化するのはいかがでしょう。
実際に中国でも夜の観光が盛んになっており、ナイトツアー体験を提供している会社が多くあります。
やすらぎ動画を狙う

不況に突入すると、人々が求めるものは、やすらぎや人のぬくもり、そしてリラックスできること。
Youtubeにおいて、過激なチャレンジ映像は化石化し、いま、その土地の文化や歴史、人々の暮らしを紹介するマイルドな映像がトレンドになっています。
例えば、中国に1000万人のフォロワーをもつ李さんの動画は、ナチュラルスタイルが爆発的人気を得ているのです。
一人の女性が田園生活や田舎を舞台に、いろんなグルメを作るなど、多くの人にとって理想となる生活を送っています。
特に、彼女から発しされるコンセプトや主張はありません。
しかし、それが良いのです。
押しつけがましい動画はお腹一杯なのです。
YouTubeのフォロワーは既に1000万人を超え、世界のフォロワーは累計で1億人以上。
YouTubeでの動画再生回数は合わせて13億3000万回で、再生回数が最も多いのは、2019年の春節(旧正月)にアップした旧正月に食べるおやつ特集で、5200万回以上に達したのです。
映像なしの音声映像を狙う

外出自粛、リモートワークが続くと、いやでもスマホ、パソコンばかりをいじっていますよね。
少し疲れませんか??画面を見続けるのは。
そこで、これからトレンドになるのが、映像無しの音声映像。
ラジオやポッドキャストと言った、音声だけのアプリがトレンドになりそうです。
なぜなら、目に優しいから。
仕事でのデスクワークでもそうですが、パソコンやスマホの画面を見る時間はどんどん長くなっており、慢性的な疲れ目の人が多いのです。
そこで、聴くことによって、目を休ませようという習慣が定着します。
さらに、音声なら、ながら聴きができるため、通勤や家事、就寝時などのスキマ時間の使い方への選択肢が広がります。
実際、コロナ自粛中に中国でブームになった「ヒマラヤ」というアプリがあります。
この「ヒマラヤ」アプリのサービスは、2013年スタートし、その後コロナをきっかけに大ブレイク。
すでにユーザー数は7億人を突破し、アクティブユーザー1人あたりの1日の視聴時間は平均170分を越えています。
支持を集めている理由として、音声コンテンツの豊富さと基本無料というお手軽さ。
コンテンツは、経済・生活・美容・歴史・文化・語学・小説・ビジネス・ヘルスケア、エンターテイメントなど多岐にわたるので、幅広い層から支持を集めているのです。
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放送作家・演出家・地域戦略アドバイザー
1977年生まれ 熊本県天草市出身
株式会社ドーンマジック 代表取締役