韓国で日本の不買運動が進んでいる中、先週ソウルに行ってきた時に、日本の会社を覗いてみたところ、ユニクロは観光客の中国人が大半で、案の定、お客さん(韓国人)がおらず閑散としていました。
次にシューズのABCマートはお客さんで大混雑。
これはきっと日本の企業という認識がないのでしょうか?
ABCマートのネーミングが勝利した模様でした。
お次にDAISO。
こちらも大混雑だったのです。
韓国のDAISOといえば、実は隠れたお土産スポットで韓国っぽいものが安く揃いばらまきお土産の聖地みたいになっています。
あれっ、行かないのはユニクロだけ??
日本の得意芸100円ショップのダイソーに限っては、やっぱり安いから行っちゃうの??
と思いきや、韓国のダイソーは・・・日本のダイソーではなかったのです。
韓国でも1000店舗あるダイソー

100円均一のダイソーは国内3,150店舗、そして海外1,800店舗の大勢力になり外国にもファンが多くいます。
そしてダイソーは韓国にも1000店以上あるのですが、これが日本企業なのかそうで無いのかで混乱が生じているというのです。
(不買運動でこれ日本の企業??と悩んでいる)
韓国ダイソーの主張によりますと、同社は1997年にソウルで設立。
元々はASCO EVEN PLAZAという名称でした。
ASCOは日本のダイソーに商品を納入し、その対価として無償で「ダイソー」の使用を認められたという。
1997年と言えば、95年の超円高の直後。
ダイソーが国内生産からアジア各国の輸入に切り替えた時期と一致しています。
ASCOは2001年からDAISOに名称変更し、ダイソーアソン産業になり、日本のダイソーの成長とともに店舗数を増やしていきました。
つまり韓国のダイソーは日本のダイソーと資本関係はなく、フランチャイズでもパクリでも無かったのです。
日本のダイソーのFCではない証拠として、ロゴマークや店舗の外見が、世界共通のダイソーとは全く違うのです。
またダイソーは全世界の店舗で、日本で販売しているのと同じ商品を、日本語表示のまま販売しています。
だが韓国のDAISOは表示が韓国語で、商品そのものも日本のとは違っているようです。
韓国DAISOは日本のダイソーに納入しているので、一部に共通の商品もあるかも知れないが、大部分は違う。
いまのところは日韓は良好な関係

韓国DAISOの創業者は朴正夫会長、日本のダイソー創業者は矢野博丈。
2人の創業者はかれこれ30年以上のつきあいになり、現在も良好な関係なのです。
韓国DAISOは日本ダイソーだけではなく、世界中に低価格製品を納入しているという。
多くは1000ウォン(100円に近い)価格で、安くても高品質な商品を販売するところが、日本のダイソーに近い。
こういうチェーン店が既に存在する国に進出しても勝ち目はないので、日本のダイソーは韓国に直接の進出はしないようです。
日本のダイソーは外国では150円から200円以上で販売して利益を上げていますが、韓国で150円で売っても客は来ないでしょう。
韓国DAISOも日本のダイソーも成長を続けているが、いつか2社が対立して同じ市場を奪い合う事はないのだろうか。
今のところ韓国DAISOは韓国だけで出店しているが、いつか外国に出店するかも知れない。
韓国DAISOの朴正夫会長は韓日マンパワーという貿易会社社長でもあり、ダイソーアソン産業の会長でもある。
ダイソーアソン産業は日本国内の反日団体「独島愛運動本部」のスポンサーになっていますが、日本のダイソーは関わっていないようです。
問題は朴正夫会長と矢野博丈社長の個人的な関係は、2人の創業者が退いた後も続くのかで、予測が難しい。
日本のダイソーは韓国を支配下に置こうとするだろうし、韓国DAISOは独自に海外進出して対立するかも知れません。
両代表が健在で指導力がある間は、この良好な関係は持続するでしょう。

放送作家・演出家・地域戦略アドバイザー
1977年生まれ 熊本県天草市出身
株式会社ドーンマジック 代表取締役