NYダウ平均工業株30種に名前を連ねている会社って、そのほとんどが分かりますよね?
コカコーラ、ボーイング、ナイキ、ディズニー…

対して東証一部の会社って、意外と知らない会社が多い。

これがどういう事かと言いますと、アメリカでは新しい会社が誕生していないからなのです。

「新しいサービスはアメリカから」という思い込みがありますが、IT企業もほとんど寡占が進んでいて、実は数年前から新たな企業など誕生していません。
それどころかインターネット検索はグーグルだけ、SNSはフェイスブックだけ、ネットショップはアマゾンだけなど、大半の業種は1社独占が進んでいます。

そのため、もはや学生起業家や新興IT企業が出る幕はなく、これは1960年代の自動車産業と状況が似ているのです。

1960年代の自動車産業とは

1960年代から70年代前半のアメリカ自動車産業はビッグ3による寡占化が進み、ライバル不在で空前の好景気でした。
GMにとって最大の関心事はフォードを倒産させて独禁法違反議論を呼び起こさない事で、「どうやって車を売らないか」に苦心していた。

驚く事にアメリカの自動車メーカーは戦前から40年間も基本的に同じエンジンと車体でデザインや内装だけを変えて、新型車に見せかけていたのです。
70年代にはオイルショックが襲い、次いで日本車の猛攻撃で3社とも倒産しかけるのだが、60年代には独占と寡占を謳歌していた。

アメリカ起業ブームの緩やかな終焉

米新興企業といえばこの20年間成長の代名詞でした。
IBMやマイクロソフト、アップルから始まって、次々と成功を収めてきました。
だがそれもどうやら終わるらしいというのが、統計上の数字になって現われています。

マイクロソフトがまだ新興IT企業だった頃、米上場企業は7300社以上存在した。
起業ブームになり、次から次に新興IT企業が生まれては、天高く伸びていく状態。

そして今。

米上場企業は3600社まで減少。
差分の3800社は倒産や廃業、夜逃げや他社吸収されました。
20年間に多くの企業が現われては消えていったので、成功企業より失敗企業のほうが遥かに多かったという訳。

20年でダウ平均は7900ドルから2万1000ドルに上昇

新興企業や小型株だけで20年前と比較すると、さらにアメリカ起業ブームの衰退がはっきりします。
20年前に新興企業を中心とした小型株は6500社も存在したが、現在は3000社程度にまで減少。
上場企業数は1997年をピークとして、それから緩やかに減り始め2000年代には淘汰と減少の時代になったのです。

そして、上場企業数が激減したのにも関わらず、ダウ平均は7900ドルから2万1000ドルに上昇。
今年過去最高を記録しました。

この動きによって、「企業の寡占化」が進んだと考えることが出来るのです。

2000年始めのITブームに沸いて、皆気づいていませんでしたが、2001年9.11の頃はすでにITブームは終焉に向かっていたのでした。

今後どうなる??

現在株高を牽引している10社ほどの独占企業たちがコケたら、もうアメリカには新興企業など存在しないのです。
そして寡占が進んだ産業は変化に弱く、日本のバブル崩壊や米自動車企業のように、状況が変わると総崩れになりやすく世界恐慌がやってきても不思議ではありません。

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