30年前に重要視されていたIQ(知能指数)が、ほぼ役に立たないことが判明し…
いま、アメリカビジネスで注目されているのが、EQ(心の知能指数)CQ(好奇心指数)。

IQとはご存知の通り、知能指数のことですが、情報は検索したらさくっと取り出せる時代であり、計算もAIでお願い出来ることがほとんど。
そのため、これを重視する企業が減少傾向にあります。

ハーバード大学の75年にわたる研究「Grant Study」によると、IQ110~115の男性とIQ150以上の男性の間に収入の差はほどんどないとされています。

一方、AIと対極にある、一つのことから多くを連想する創造力であるCQ。
複雑性の時代に対処できる人材の重要な能力として企業が採用に取り入れ、人材教育にも活用しているのですが、では、アフターコロナに向けてCQ値を高めるためには、どんな行動をやればいいのでしょう。

CQは好奇心と創造力

CQ(好奇心=Curiosityまたは創造性=Creativityの指数)
創造力と好奇心ということでCQが使われていますが、他にもCが意味することがあり、それが
「Communication Quotient(コミュニケーション指数)」
「Cultural Quotient(文化指数)」。

CQが高い人は、新しいもの、好きなものに対する知識欲が高いのが特徴でありつまり、以下の4つを小学生を諭すように言うと

①色んなことに好奇心持ってね
②スマホいじらず創造しようね
③コミュ障を克服しようね
④たまには文化にふれようね

と、30年前言われていたことと、ほぼ変わらない事となり、今だから重要なの??
という事には当てはまらない気もします。

とはいえ、自らの胸に手を当ててみてください。
分かっていることとはいえ、実行出来ている人が少ないことが。

スマホばかりいじり、好きなことばかりやり、毎回同じ友達とLINE・・・。

CQの高め方

Googleも重要視するCQ値で、賢いことよりも、知的好奇心のほうがもっと重要。
グーグルの人事によると、成功する人は、すぐに行動を起こしたがる傾向があるという。

グーグルの人材開発部長のジュディ・ギルバート氏の言葉。
「IT革命によって劇的な変化がもたらされている新しい時代において、今、ビジネス、教育、心理学と様々な分野において、「好奇心」が注目を浴び始めている」

コロナ禍で判明したオフィスの重要性

シリコンバレーの会社といえば、快適なオフィス空間で有名であり、グーグルも同様に、従業員に贅沢なまでの快適なオフィス空間を提供しています。

なぜかと言うと…
「オフィス空間が従業員の創造性に大きく影響を与えることが分かっているから」

グローバル競争が激化する中で、従業員の創造性を企業競争力の源泉と認識し、それを最大限に引き出すには??と考えた結果、イノベーション創出につなげていくためのオフィス戦略が重要なのです。

さて、
「あなたのオフィス、またはリモートワーク部屋は…創造力を刺激されるような空間になっていますか??」

「④ のたまには文化に触れようね」
部屋に文化に触れられるようなものがありますか??

CQは努力で高めることができる

IQは生涯かけても変わらないかもしれないのに対して、感情や好奇心は、努力次第で発達出来ることが分かっています。

まず、CQを発達させるには、ものごとを当たり前だと捕らえないことが重要。
これも大昔前から教育現場にある「なぜ?」という問いかけを決してやめないこと。

その「なぜ」を発展させるために、クイズが最適なのです。

ポケモンGOもCQの高さから生まれた

ポケモンGOもCQの高さから誕生したヒット商品。
ポケモンの開発者として知られる田尻智氏は、幼少期は昆虫採取に明け暮れ「虫博士」と呼ばれていました。
そのため、「ポケモンGO」のベースには「博物学の楽しさ」が備わっていますよね。

昆虫採取は好奇心(CQ)を伸ばし、興味のあることをじっくり観察したり、より深く調べたり、分類したりする力を伸ばすのに効果的な遊びでなのです。

「① 色んなことに好奇心持ってね」

CQを子育てでも高められる

CQ能力を向上させる方法として「子育て」があります。
理由は、子どもの観察により、子ども時代のことを思い出すことがありますよね。
またはCQは元々子どもに備わっている能力です。
そのCQの高い子どもたちと接し、そこから得られるヒントや、姿勢をビジネスに活かすことによって高めることができます。

アインシュタイン
「大切なのは、つねに疑問を持ち続けること。神聖な好奇心を失ってはならない」。
「私には特別な才能はない。あるのは、非常に強い好奇心だけだ」
という名言を残しています。

そこで、「何か面白いことない?」「なんでこうなっているの??」
という具合に、子どもの視点に立って、世の中を見つめ直してみることが大事です。

ここでのポイントは、なぜ??で終わっては子どもと同じ。
なぜから、しっかり理由付けをして、この分析と感情をアンカーに、スライド思考や新たな知識、体験を探すよう心がけるのがコツです。

今までの日本での働き方において、ことごとく好奇心をつぶしてきた実績があります。
その事を裏付ける上では…産業以外で日本が世界に誇れるものは一切ありませんん。

テレビで頻繁に放送されている、「世界に誇る日本人」のような番組を見てもそうですが、紹介されるのは、職人や料理人、精密機械などばかりで、サービスにおいて世界と戦っている人はほとんどいません。

これから生き抜くには、「好奇心」という希少な資源をいかに活用するか否かで、日本が取り残されるのかどうかが決まってきます。

EQ=心の知能指数のことで「自己や他者の感情を知覚し、自分の感情をコントロールする知能」と言われており最近注目されています。