プレゼンの場。いつまでたっても慣れない。
ひょっとしてジョブズみたいにやれるかも。
なんて空想をしつつ、手ごたえがないプレゼンが続いているとしたら。。。
目次
本日はプレゼンでやってしまいがちな6つの失敗例と、その対策方法をプレゼンいたします。
以下の点に注意し、あなたのプレゼンテーション内容を見直してみると、プレゼン内容がブラッシュアップされるかもしれません。
失敗例1.結論から話していない

プレゼンの本質は「分かりやすくシンプル」に。相手の課題を解決するのがプレゼンテーションです。
聴衆が分かりやすく理解するためには、まず初めにシンプルに結論を示すとよい。
ポイントは・・・承認してもらいたいことが複数あれば優先順位をつけて明確にします。
最も伝えたいポイントを1つ、次に伝えたいポイントを最大3つまでに絞り込み(相手のメリットを3つでも)、最重要ポイントを伝える事にフォーカスするとよい。
締めの部分では、自分が一番伝えたい内容を、繰り返し自信をもってはっきりと伝えること。
終わり方が貧弱だと、聞き手の決断がしづらくなってしまいます。
【学ぶ】
- 「結論は最初にシンプルに述べる」
- 「最後に締めとして結論を再度確認する」
ということを心がけるだけでも、聴衆の理解度は高まる。
失敗例2.専門用語やカタカナ言葉を多用してしまう

専門用語やカタカナ言葉ばかりだと、聴衆はおいてけぼりになる可能性があります。
ジョブズは難しい言葉は使いませんよね。
プレゼンターは得てして「自分が賢くて優秀である」ことを示したい誘惑にかられるもの。
しかし、だからといって専門用語やカタカナ用語を多用してしまうと、逆効果になってしまう可能性がある。
自分の話す言葉(専門用語)が、自分たちの文化圏外の人にどう聞こえるのか、常に意識することが大切です。
業界によっては、カタカナ語が共通言語となる場合があります。
悪いパターンは、カタカナ語が何となくカッコいいとか、業界っぽいとか、そういうプレゼンの本質とは関係ない理由で、使う側も聴く側も明確に意味を理解していない「装飾過多」の状態で使用されてしまうこと。
みんながわかるシンプルな言葉でプレゼンする方がいい 。
【学ぶ】
シンプルな言葉に置き換える習慣をつけること。
専門用語やカタカナ言葉をもっとシンプルな言葉に置き換えられないかを考えてみる必要がある。
それは、聴衆に対するサービス精神にもつながる。
さらに、ジョブズがやっていることは、比喩を使うこと。
心の中に言葉がすっと落ちていきます。
例えば、あなたの家族があなたのプレゼンを聞いて理解ができれば、あなたのプレゼンは半分成功したと言っても過言ではない。
失敗例3. 謙虚が行き過ぎて、ネガティブな発言をしてしまう

ネガティブな発言は、聴衆を不安にします。
日本人がプレゼンを行う際に意外と多いパターンです。
謙虚さが行き過ぎると、聴衆に対するネガティブなアプローチとなってしまい逆効果となります。
例えば、スピーチを始める前に
「わたしは日本一スピーチが苦手でして」や「ちょっと準備が不十分で…」とか言っちゃうのは無意味どころか、悪影響なのでやめること。
もちろん謙虚さは大事だが、謙遜しすぎても聞き手の欲求を満たすことにはつながらない
【学ぶ】
自信をもって堂々と!
謙虚にならず、堂々と 自信を持った話し方が、プレゼン成功につながることを忘れずに。
失敗例4 凝りすぎた資料を作ってしまう

資料・スライドはシンプルにしましょう。
プレゼンテーションにおける資料・スライドと、いわゆる企画書は別のもの。
プレゼンテーションにおける資料とスライドは、話し手のトークが介在することを前提に作る資料なので、あくまで情報はシンプルに見せると効果的。
資料やスライドのコンテンツの情報量が多すぎると、聴衆が全くその内容について来れなくなってしまいます。
【学ぶ】
資料は削る作業を重視しましょう。
プレゼンの相手に「一番伝えたいことは何か」、「一番重要なポイントはどこか」を意識し、情報を削っていくと、シンプルな資料やスライドになります。
箇条書きを用いないで、一言で表現するスライドを作ってみるのもひとつの手。
・箇条書きを多用した複雑なスライドを用いたプレゼンのことを「パワーポイントによる死」と言います。(ガー・レイノルズ)
・アップル創業者のスティーブ・ジョブズのプレゼンに使われるスライドには、箇条書きが用いられないことで有名であった。
失敗例5 準備不足のため、支離滅裂なプレゼン内容になってしまう

準備不足はプレゼンの最大の敵です。
プレゼンテーションの上手な人は、例外なく充分に準備をしています。
プレゼンテーションの天才と言われるジョブズも、1日何時間もの練習を何日も何日もこなしたといいます。
プレゼンの準備が不足していると、「話の内容が支離滅裂になってしまう」
「時間のコントロールができない」といった最悪のプレゼンテーションになってしまう。
また準備不足のため、自信がなさそうにしていると、それだけで聴衆からは悪印象となってしまいます。
ジョブズでさえプレゼン練習の鬼だったわけで…
私たち凡人は100回は繰りす必要があるのではないでしょうか。
あとがき
プレゼン術の本は数多くありますが、「そんなこと分かってはいるんだよ」なんて思うところでしょう。俺の取引先や会社は、誰もジョブみたいなプレゼン求めてないし。結局、予算低くてリスクなければ企画通るし・・・。
なんて思いは一旦おいて、
一度このスキルを身に着けてみてはいかがでしょう。
プレゼンではなくとも、初対面の人と話すときはすべてプレゼンです。役に立つ時がきっときます。

放送作家・演出家・地域戦略アドバイザー
1977年生まれ 熊本県天草市出身
株式会社ドーンマジック 代表取締役