人生の中でファーストクラスに乗る機会はそう何回も来るものではありませんよね?
ファーストクラスに乗れる人種というのは決まっています。

日本での利用客層は皇后以外の皇族、閣僚、国会議員、大手企業の役員、会社経営者、宗教指導者、芸能人と言った人々が大半であり、欧米諸国であれば「ジェット族」と呼ばれ、自家用機や社用機も保有するセレブリティが主である。

この顔ぶれを見て分かる通り、一言で言うとお金持ち。
それゆえビジネスでも一流。

だったら、ファーストクラスに乗る人の共通点を探り、例えエコノミークラスでも、そのような振る舞いが出来るようになりたいものです。
いや、普通の事なので、逆に出来ていないあなたは、いくらカッコよくてもCAから陰口でバカにされているのです。

姿勢が悪い人はいない

CAは搭乗機のドアサイドで乗客を迎えますが、ほとんどの人はボーディングブリッジを、うつむきながら猫背で歩きます。
その中で姿勢のいい人がいれば、それは間違いなくファーストクラスの人。
堂々と振る舞っている人は正面を向いており、目線の位置が高くなり、遠く先々まで見渡せるような視線の送り方をしています。

よい姿勢は自信となって表れ、一流のオーラを形成するファクターとなるのです。
逆に、悪い姿勢というのは他人から見た挙動不審さや自信の無さを表現してしまうものなのです。
簡単に言えば不審人物に見えます。
見るからに怪しい、落ち着きのない人と仲良くしよう、と強く思う人はほとんどいないのです。

先に挨拶をすること人が多い

これは芸能界に入ると一番最初に教わる事ではないでしょうか?
先輩、後輩関係なく、先に挨拶をすることで主導権を掴むことが出来るから。
CAは「アイコンタクト」といって、乗客と目が合えば笑顔で挨拶をします。
そのタイミングは乗客次第ですが、ファーストクラスの男性は自分から進んで挨拶をすることが多く、CAからすれば、非常に早くファーストコンタクトをとれる相手となるそうです。

例えば、乗客をお迎えするときにCAの方から「おはようございます」「ご搭乗ありがとうございます」などと声掛けがありますが、ほかのクラスでは乗客から「おはよう」と返事が返ってくることは珍しいそうです。

ところがファーストクラスの乗客はCAが挨拶をする前に、笑顔で相手の目を見て「おはよう」や「よろしくね」と話しかけるのです。

このように最初に挨拶や意見を言った人がその場の主導権を握ります。
ビジネスで成功を収める男性は、イニシアチブの握り方を熟知し、部下や周りの心を掴む術を身につけ、自然とそれを実践しているのです。

相手に伝わる言葉を話す

ファーストクラスに乗る男性はアイコンタクトもさることながら、会話も上手で、気さくに話しかけて、聞く側が苦痛になるような話し方はしません。
内容もユーモアあふれる話し方で、自ずと緊張もほぐれてしまします。
それに伝えなくてはならないことを理路整然と話し、「この人は結局何が言いたいのかな?」と思うような話し方をする人は少ない。

話がコンパクトで、きちんと頭の中でまとまっていて、相手に伝わるように的確な話し方をします。
それは普段の仕事でもそういう話し方をしているからこそ、機内のくつろぎの空間の中でも表現できるのでしょう。

また、どんなサービスにでもきちんと「相手の目」を見て「ありがとう」の言葉を添えることを忘れません。
人は相手の出方によって自分の出方を決める習性があるので、笑顔や言葉に接すると警戒心やバリアが解け、CAも「この人のために何か役立てることはないか」という気持ちになるのだといいます。

物凄く気が利く人が多い

レディファーストを心得ていることも「品格ある男性」の特徴。
ファーストクラスの乗客は、機内の狭い通路でCAに対しても「お先にどうぞ」と先を譲り、「上客だから、優遇されてあたりまえ」という驕りは感じさせません。

また、何かリクエストをする時は、必ず正面や斜め前の位置から呼びかけます。
これは、背後から呼びかけることはマナー違反だから。

さらに、コートを預かる時に、CAが持ちやすいように渡したり、体格の良い乗客でも、女性一人で持ち上げられないような重たいキャリーバッグを「棚に上げといて」と言い、あとは知らんぷりという人もいますが、ファーストクラスにはそういう人はいないそうです。

余計なものを持ち歩かない 

男性ならビジネスバッグひとつ。女性でもハンドバッグ一つが定番。
ビジネスクラスの方々はとかく大きなバッグを持ち込みがち。
機内では絶対必要なものさえあれば十分なのですが、なぜかPCはじめ…
とにかく、ファーストクラスに乗り慣れた常連のお客様は、手荷物が少ないのが特徴。

常に自分のペンを持っている

コートやジャケットをお預かりするのですが、みなさん必ずペンを取り出され、ワイシャツの胸ポケットに移し替えるのです。
あとでペンをお探しの様子の方もいらっしゃいましたが、CAが用意しているペンではなく、『コートのポケットに入っているから、取ってきてくれるかな?』と、あくまでもご自分の使い慣れたものを使用することにこだわります

すぐメモを取る習慣がある

何気ない会話でも、気になったことはすぐに書き留めます。
これは、アイデアを書き留める。という事の他、メモを取るという態度で相手を感動させその人のやる気を引き出すのです。
あなたの話を大事なものと認識している…というメッセージが伝えられるのです。

靴のケアをしっかりしている

靴は、いつもピカピカに磨かれています。リペアされ大事に使用されているのもわかります。
体の末端に身に着けるものだからこそ、キチンと手入れの行き届いた靴は、そういう細やかなところまで気持ちが行き届いているという証として、その人の信頼感になります。

よくホテルマンは、客の時計と靴を見ると言われます。
どんな服装をした人でも、 靴を見るとその人がわかると言われており、なにも新しいいかにも高そうな靴を履いているから良いというわけではなく、きちんと手入れされた履き慣れた靴を履いた人は信用されるのです。

挨拶や感謝の言葉を忘れない

搭乗されるときも『今日はよろしくね』と、目を合わせながら笑顔で挨拶します。
人というのは不思議なもので、相手の出方次第で自分の出方を決める習性があります。
笑顔や『ありがとう』の言葉、そしてユーモアには相手の心を掴む力があります。
警戒心やバリアが解けて、逆に『この人のために何か役立てることはないか』という気持ちにさせてしまうものです。

あとがき

地位があっても、お金を持っていてもファーストクラスはイヤ!
という人も実は多い。例えば、エコノミー好きとして有名なのはイギリスのキャメロン元首相。
公務で航空機を利用するときは既存の航空会社を使い、プライベートな家族旅行ではLCCを使用しています。

なぜか??

LCCやエコノミーには、多くの経営ノウハウが凝縮されているので、気づきを得るため。
そのため、実は経営者でも利用する人は少なくないのです。