すぐに情報が拾えるWeb社会において、「記憶力なんてムダ!!」とビジネス本での記載をよく目にしますが、脳内のアイデアスパークを実現するためには、やっぱり記憶力は最重要課題であり、今後も伸ばし続けなければいけないスキルです。

しかも、アメリカの調査によると、脳の活動率と若さは比例しており、脳を使わなければ、老けることが判明しています。
そのため、脳は酷使したもの勝ちなのです。

では、問題です。
次のうち、情報を目にした時記憶に残るのはどちらでしょう??

A:読みやすいフォント
B:読みにくいフォント

【答え】
B:読みにくいフォント

【解説】
Webで情報を見るさい、そのほとんどが見やすいフォントを使っています。
もちろん読者にストレスをかけないためですが、脳にストレスが無い状態が続くと、退化しますよね。

実行したいフォント大作戦

プリンストン大学の研究によると、文章を読んでそこから得られる新しい情報を覚えたり概念を学ぶときには、すらすらと苦労なく読める「読みやすいフォント」より、解読にちょっと苦労するような「読みにくいフォント」で読んだ内容の方が記憶に残りやすいそうです。

理由はというと…
「読みにくいフォントは学習する内容を実際より難しく感じさせ、それにより生徒はより深く注意を払って学習するようになるのではないか」。

【記憶力の実験】
18歳から48歳の28人の被験者に架空の地球外生物についての情報を90秒間で覚えてもらい、15分後にテストするという実験。
その結果、読みにくいフォントのグループが記憶力に優れていました。

〇「読みやすいフォント」のグループは正答率72.8%
〇「読みにくいフォント」のグループは正答率86.5%

また、別の高校生において「読みやすいフォント」と「読みにくいフォント」の教材を振り分けたところ、「読みにくいフォント」で学習した生徒の方が定期的に行われる小テストで良い成績だったのです。

この研究結果を生かすと…
教材のフォントを変えることにより、予算もかけることなく教育効果を上げることができるのではないかと期待されています。
また会議の講義録や、頭に入れ込みたいアイデアをメモを読み返す場合なども、読みにくいフォントで元々記載してみたり、工夫をしてみると、記憶力の定着がUPする可能性が高くなるのでした。

マンガが記憶力に残りやすいワケ

すっと入ってきやすい情報は、もちろん抜けやすくあります。
通勤でみたニュースなんて何も残っていないことがしばしば。

対して、漫画は手書きの文字。
※漫画のイラスト

または、感情に合わせてフォントを駆使していますよね。