訪日客対応にいち早く乗り出し、集客に結びつけている自治体の一つ岐阜県。

今でこそ、白川郷を始め下呂温泉など外国人旅行者が目立つエリアとなりましたが、、
元々ゴールデンルート外でツアーもなく、空港もなく、港もない。
アクセスの“二重苦”を抱えながら訪日客獲得に成功したのです。

そんな岐阜県の取り組みとは?

14年の外国人延べ宿泊者数は過去最高を記録。
県として海外戦略プロジェクトを開始した09年から約4倍と、東京(約2倍)、大阪(約3倍)を上回っているのですが、
その躍進を可能にした戦略として、実はある国をターゲットにしたことでした。

では、その国とは・・・

トップ企業のアイデアはここ!

シンガポール

【解説】

インバウンド戦略で選択と集中を徹底し選んだのはシンガポール。
当時、中国に重きを置く県が多かった中、限られた予算で最大限の効果を出すため、経済成長が著しい東南アジアに最初のターゲットを絞り込んだ。

狙うは富裕層。中でも重点市場と位置付けたのが、シンガポール。

その理由として「経済、文化など多様な分野でASEANの中心で、周辺国への波及効果が期待できる。一国でみても面積が狭いために。

マネしたいポイント!

富裕層向けにアピールした!

「情報が伝わりやすく、富裕層からブームが広がりやすい土壌がある」。
シンガポールは東南アジアの中で影響力を持つ国で、周辺国へ流行が波及することが期待できたのでした。

さらに親日感情が高い。

さらにさらに!

知事が現地に行けば、メディアは大きく取り上げます。

他の自治体はあまり事前調査もせず、“うちにはこんなものがある”と売り込むだけですが、岐阜県では事前に現地に飛んで関係各所を回り、どんなものを持っていけば現地の人は喜び、岐阜にもプラスになるのか、ニンジンになるものをリサーチしたのでした。

そのうえでトップセールスを行い、事後もフォローするため、成功確率が高いと言われるのです。