全世界規模で営業展開されている高級アイスクリームブランド・ハーゲンダッツ。
そのハーゲンダッツのロゴを見てみますと…

「a」     の上に「・・」があります。

実はこの「・・」に特にネーミングの意味はありません。
ただ…ヨーロッパさを表すためでした。

ハーゲンダッツはアメリカの会社なのですが、オシャレな感じのする、ヨーロピアンテイストなロゴにしたのです。

さらにハーゲンダッツでは、その味を広めようと、ヨーロッパで、アイスを売る意外にプロモーションをしました。
ある方法を使い、世界各地にハーゲンダッツを感じてもらうことに成功したのですが…
その方法とは…何でしょう?

【答え】
ハーゲンダッツの味がする切手を販売

ドイツのTBWAがオーストリア郵便局と共同でハーゲンダッツの味がする切手を作りました。
クッキー&クリーム、マカデミアナッツ、ストロベリーチーズケーキなどの味があり、ロイヤリティプログラムの景品として使われた他、売り出されたと言います。

参考:【ニオイの持つ効果:プルースト現象を利用した10の企業戦略】

プルースト現象は、ある特定の匂いがそれにまつわる記憶や当時の感情を誘発する現象のことで、フランスの文豪マルセル・プルーストの作品が由来となっている。
事実、記憶と嗅覚は密接に結びついており、映像や音よりも、時としてニオイの方が深い記憶を呼びさまし、感情を刺激する。

企業はこれをよくわかっていて、ニオイや音、そして色を巧みに使用することで人の脳に刺激を与えて、何かを好きにさせたり、楽しませたりするのに利用している。うまく商品を売る秘訣は、店とタグを組むか、買いたくなるような香りつきの商品を作ること。

まず、無意識の中で、あなたの鼻は新たなタイプのその香りに気づく。
それがあなたの記憶にある物や人に結びつき、いい反応を生むというからくりだ。
普段の生活の中で私たちがプルースト現象や知覚効果にどれほど影響されているかを見てみよう。