とんねるず・石橋貴明さんが謙虚に語った「運をつかむヒント」。
あなたにとって幸せとは、何でしょう?
コロナで自粛生活が続く中、いつも家にいることが出来て、幸せだなと感じている人は、どれほどいるのでしょうか。
労働があってこそ、満喫できる休日があると思う人が多いと思います。
そんな中、本日は幸せになる方法。
実業家から知識人、芸能人と幅広く、3000人以上の著名人にインタビューしてきたブックライター上阪徹氏の著書。
「人生で一番大切なのに誰も教えてくれない 幸せになる技術」
どうすれば幸せになれるのか。
これは永遠のテーマです。
成功者と言われている人にも、幸せそうな人と幸せそうでない人がいたという。
例えば有名企業の部長でありながら、死んだ目をしている人もいれば、小さな会社でウキウキと仕事をしている人もいる。
一般に言われる社会的成功とその人の幸せとは、必ずしも一致しないということ。
「どうしたら成功できますか?」
「どうしたらお金持ちになれますか?」
「どうしたら人生がうまくいきますか?」
3000人への取材で、著者が真剣に聞いて聞いて聞きまくった結果が、この本に書かれています。
しかし、幸せとは、人それぞれのものです。
だから、幸せに答えはありません。
そのため、幸せになろうと答えを求め、本書を読んでも意味はありません。
答えがないということは、自分なりの「幸せの最適解」を得るしかありません。
そのために役立つ「幸せになるための技術」が本書で示されています。
幸せの定義を考えよう
必要なのは、「誰がなんといおうと、これはオレの幸せ」「私はこれでいい」「周囲がどう思おうと関係ない」と言えること。
まずやらなければいけないことは、「自らの幸せの定義をしっかりと定める」ことである。
幸せをぼんやりさせないということだ。
これがないから、ぼんやりとした「社会的な成功」を追い求めてしまうのです。
端的に言えば、「自分の幸せについて考える時間を作る」ということである。
何が自分を幸せにしてくれるのか、頭をめぐらせるのだ。
幸せとはどういうものか。
そう、「自分で決めるもの」である。
大事なことは自分が納得することだ。
これをやらないと永遠に幸せにはなれない。
逆にこれさえわかっていれば、誰でも簡単に幸せは手に入る。
誰がなんと言おうとも私はこれでいいんだと言い切れるのがポイント。
そのためには、他人の価値観と自分の価値観とを混同しないこと。
錯覚しないことが大事なのです。
養老孟司
「人というのは、いつ死ぬか分からないんです。ボーッとしていたら、あっという間に終わってしまう。だから、まず一生をどう生きていきたいのかというところから、きちんと考え直したほうがいいと僕は思う」
世の中なんて、所詮その程度のもの。
自分の意識ひとつで、その姿はすっかり変わってしまいます。
「出世した」だの「抜擢された」だの「お金がない」だのと一喜一憂して、落ち込んだりしている場合ではない。
それよりも、「もっと楽しい、幸せな世の中を自分で作ってしまおう」と考えてしまえばいいということだ。
誰かの役に立てることが幸せ
与えられた仕事を楽しんでしまう。
与えられた仕事に邁進してしまえばいい。
やってみたら「あ、これがやりたい仕事だったんだ」という出会いだって起こるかもしれない。
不運に思えたことが、実は幸運だった。
むしろ逆境のなかから這い上がっていく立場になったほうが、大きな収穫を得られる。
そのためには、不安なとき、幸せ感が薄いときにこそ、やったほうがいいことがある。
「笑顔を作る」こと。
逆に最もやってはいけないことは、自分の不運さばかりに目が向いてしまうことである。
そして、それを誰かのせいにしようとしてしまうこと。
日頃からの思いや行動が変わると顔も変わってしまう。
顔はウソをつかない。
だから「友達は顔つきで選べ」とよく言う。
3000人以上に取材し、幸せとは何かを考え、ようやく言語化できた言葉がある。
「誰かの役に立てることこそ、最大の幸せである」
成功は掴むものではなく周囲の評価で決まる現実。
うまくいっている人たちは、世間のいう成功なんて、どうでもいい。
そんなものに縛られない。それより、自分で見つけた「答え」にこだわる。
そんな生き方をしていたのである。
ポイントは…
「成功しよう、有名になろう!」と思っているときは成功しなかったということ。
その反対に、与えられた仕事で関係者のためにベストの仕事をしようと思っていたら、成功したというのです。
成功とは自分でつかむものではなく、周囲の人が評価という形で、持ってきてくれるものだったのです。
早く結果が欲しかった。お金も欲しかった。
「有名になりたい」「女性にモテたい」と思っていた。
私はなかなか結果が出せなかった。
「賞が取れる広告」を作ろうとしていた。
「自分のために働いていた」のである。
その意識をやめた。
とにかく発注者の意向を汲むことを考える。
広告効果だけに集中する。
賞のことなどまったく考えなくなったら取れるようになった。
「成功」とは人が持ってきてくれるものであるのに対し、幸せとは自分が決めるものだという。
成功者はみんな謙虚(石橋貴明)

仕事で注意しなければいけないこと。
それは「うまくいったときにどうするか」。
うまくいっている人たちは謙虚だったが、だからうまくいくのが続けられるという。
例えば、芸能界を見渡すと、ふんぞり返った人は長続きはしない人が多かったという。
世の中の人たちは、極めてよく見ている。
うまくいっているときほど、周囲は注目しているのだと気づかないといけない。
「実力1割、運9割」
芸能界でトップスターになるまで登り詰めたことに対して、極めて冷静にコメントしていたことである。
転機とかチャンスとか、誰でも人生に2~3回は必ずあると思う。
それをつかむのは、とても難しいのも事実です。
運も必要だし、タイミングも必要です。
芸能界だって、実力1割、運9割だと思うんですよ。
同年代のお笑いの世界にも、うまい人はいくらでもいた。
でも、実際に残った人は何人かしかいない。
ただ、運をつかむヒントはあるかもしれないと思うんです。
たとえば、辛抱です。
辛抱の先に、何かが待っているかもしれない。
「石の上にも3年」っていう言葉があるけど、ホント、昔の人は良いこと言ってる。これは、何をやるにしても言えることだと思う。努力も大事です。だって、運とタイミングがそろったときに準備ができてないと、それに乗れないですからね」
長くうまくいく人の秘訣
芸能界で長く生きている人って、自分をプロデュースできる人だと思うんです。
客観的に、冷静に芸能界の中の自分のポジションをつかんで、次にどこに進むべきか、その方向が見えている。
逆にそれが見えなくなって、ふんぞり返ったりしだすと、もう姿を消さざるを得ない。
だれでも売れ始めると勘違いしちゃうんです。それは避けられない。
自分たちもそうでした。
でも、その勘違いの期間をどのくらい短くできるかです。
そうでないと、ポジションは見えてこない。
自分たちのときには、実は勘違いを見抜く暗示にいくつも出会いまして。
たとえばクルマをようやく買えて、すごいマンションに住めたのに、なぜか駐車場がないとか(笑)。
それで、憲武と、これはおかしい、チャラチャラしちゃいけない時期なんだと気づいた。
こういうのって、会社員の人にも言えるんじゃないですか。客観的に冷静に自分で判断することの大事さです。
うまくいったときほど謙虚に
うまくいったとき、どんな態度を示すか。
どんな発言をするか。
それを周囲の人たちは、驚くほど見ている。
「ひとりでうまくいったわけではない」と気づけているか。
「たまたま幸運だった」と思っているか。
「実力がある」などと勘違いしていないか。
実際、たったひとりでうまくいく人などほとんどいない。
うまくいくときには運の存在も大きい。
実力はもちろん必要だが、それを過信する人は周囲からどう見えるか。
ここで勘違いすると、次のステージには進めない。
うまくいっても謙虚さを貫けてきたからこそ、うまくいき続けている人は次のステージに進めたのである。
成功しても調子に乗らない。
うまくいっているときほど、周囲は注目しているのだと気づかないといけない。
うまくいったとき、どんな態度を示すか。
どんな発言をするか。それを周囲の人たちは、驚くほど見ている。
家族のためでもいいし、社会のため、社員のためでも、世界のためでもいい。
誰かのためにお金を求めている人のところにお金はやってくるのです。

放送作家・演出家・地域戦略アドバイザー
1977年生まれ 熊本県天草市出身
株式会社ドーンマジック 代表取締役