まずはファーフェイとは??

ファーフェイが世界初の4G移動システムが構想されたのは2009年。
スウェーデンの通信大手であるテリアが構築に乗り出したのですが、パートナーになったのが、そうファーフェイでした。

とはいっても当時のファーフェイは、まだ中国国内と一部の新興市場を除けば無名に近い存在だったのです。

じゃぁ、なぜテリアはファーフェイに??

同じ年の2009年、ファーウェイはノルウェーの全体移動通信網の再構築を完成させたのでした。
それは従来このシステムを手掛けたエリクソンやノキアを継承する技術を有していることを証明し、しかも予算の範囲内で納期より早く完成させたのでした。

ヨーロッパの人々が、ファーフェイは安かろう悪かろうの会社ではなく、品質、価格でも勝負できる企業と認識した瞬間でした。
それから、中国政府から莫大な支援を受けたのを背景に今や5Gの先頭を走っているのです。

トランプに目をつけられた

この先頭ランナーの存在を嫌ったのがトランプ大統領。
このままファーウェイが勝ち続けたら、中国政府が世界の通信網を支配できスパイ行為や知的財産権の侵害を行えるようになると考えたのです。

仮に、中国製ネットワーへのアクセスを妨害、傍受されるように事態になれば、貿易はストップし、軍事行動にも影響が出るはず。
実際、何十年もの間、アメリカの諜報機関は世界の電気通信ネットワークにおいてアメリカ企業を利用し、敵を監視し、秘密性の高い情報を収集してきました。

アメリカも5G作って、巻き返せば??

アメリカの場合、ソフトウェアの企業は強いけど、5Gの通信インフラを物理的に構築する上で抜きんでた企業がいないという。
「5G技術で後れをとるな」とトランプはツイッターでも米企業を叱咤しました。

出来ないなら締め出そう。

と考えアメリカ政府は国内でのファーウェイ製品の使用を禁止したのです。

でも、アメリカ国内だけじゃどうしようもないよね??
そこで、トランプは同盟国を巻き込んでファーウェイ包囲網を築こうとしました。

が!時すでに遅し。

欧州ではすでに多くの国が4Gネットワークでファーウェイ製品を使っているのでした。
そればかりか、マレーシアでもタイ、スペイン、ポルトガルでも5Gを検討中。
ドイツ、イギリスは全面排除には消極的。
これから5Gのライセンス料が転がり込み、ますますファーウェイの勢いが増すばかりの状況なのでした。

世界三大発明、羅針盤、火薬、活版印刷。
どれも中国起源のものらしい。

パイオニアは強し。

ファーウェイ、今後の秘策とは??

創業者、任正非CEOは組織の活性化のためにある秘策を発表しました。

それは、世界から「天才少年」を招くこと。

ファーウェイが2019年6月27日、任CEOの発言として従業員へのメールで明かした。
任CEOは「ファーウェイは世界の先頭を行き、自ら標準をつくり、他社がついてくるような企業にならなければならない」と訴え、「今年は世界から20-30人、来年は200-300人の天才少年を招へいする天才少年たちはドジョウのように、ファーフェイの組織に刺激を与えてくれるだろう」と述べた。

サッカーと同じように、天才少年を発掘することも
今後企業が生き残っていく上で重要になるのかもしれません。