実は日本生まれで、韓国で流行っているものご存知ですか??
かき氷・ピンス、海苔巻き・キンパ、そしてオムライス。
そのオムライスといえば、やっぱりケチャップですよね。
そしてケチャプといえば、トップ企業のカゴメの主力商品です。
そしてケチャップの消費量を増やすために、カゴメでは、社員に美味しいオムライスを作ることを進めており、社員も、究極のオムライスを作ることに命を懸けているのです。
愛社精神すげー!!
と思うところですが、オムライスづくりに命を懸ける理由が他にもあったのです。
それは…
オムライスを極めるほどに給料があがるから。
社内でオムライス検定というものを実地しており、級が上がれば上がるほど、昇給ポイントに加算されるという訳です。
さらに、カゴメでは、社内コンテストだけではなく、スーパーで美味しいオムライスの作り方をPRしたり、オムライス自慢の外食店を集めてナンバーワンを決める全国大会を開催したり、徹底した「オムライス」推し作戦です。
その効果、味噌や塩の消費は、年々約20%ほど減少しているにも関わらず、オム検定を実施した2010年から売上げが約10%が拡大したのです。
という訳で本日はカゴメのお話です。

実は、、、ケチャップの売上は2010年から伸びてはいるものの、2014年までは減益が続いていたのです。
カゴメは長い歴史があるためか、のんびりとした体質であり、業績が悪くても仕事の内容や、やり方があまり変わらないという、非常に危機的な状況にありました。
そんな中、働き方改革を推進し、企業体質を大きく変えV字回復。
例えば、残業の禁止や会議2時間制。ペーパーレスなどを実施し効果を上げました。
さらに「地域カード」というものを企画。
オム検で給料は上がっていたのですが、この「地域カード」では給料は減るものの、このカードを使用を希望する社員が殺到。
結果、社員満足度に繋がり、業績回復につながったのですが、
その地域カード??
トップ企業のアイデア

自分の望む地域で働くことが出来る
自己申告により、3年間は家族のもとなり、自分の望む地域に住むことができるというものです。
キャリアの中で2回、このカードを使うことができ、1回使用すれば「カード使用料」ということで1割もらう、つまり給料が1割減るのですが、手を挙げる社員を多いと言います。
企業側からしますと、やる気が上がるにも関わらず、お給料負の負担が減るとなると、いい企画ですよね。
リモートワークは増えてるの??

カゴメの地域カードは支社に移動という形ですが、在宅勤務の時間を増やして、通勤の負担を減らすこということは可能ですよね。
もうパソコン一台あれば、業務の8割は完成する。
という人が多く、会社に行くことは、その仕事で本当に必要なのでしょうか。
実際、会社に出社しなくて良い企業も徐々に増えています。
労働時間の大半を会社や上司に縛られており、実はほとんど「仕事」をしていない会社が多く存在します。
報告すること自体が仕事になってしまっている例は、案外多く、物を生産するにしても、サービスを提供するにしても、IT関連にしても、会社への報告がお金を産むわけではありません。
そのような具合で、会社への出社を要求するのを辞め、お金を稼ぐ生産活動に専念しようという企業があります。
労働時間の多くは「移動時間」に過ぎない
プログラマーやシステムエンジニアなど、好きな場所で仕事ができるリモートワーカーが増加している。
ネット上で出社し会議も報告もネットで済ませ、会社という建物に出社する必要はない。
日本人は長時間労働しているが、その「労働」の中身の多くは、移動と連絡と物を動かすのに費やされている。
つまり移動しなくていいのに車や飛行機や電車で数時間かけて移動し、「働いた」と考えている。
お金を産まない会社への報告や上司への連絡にも年間では長時間かけていて、お金を稼いでいないのに「働いた」と言っている。
もし報告連絡相談をネットで済ませ、自分は移動せず商談もネットで済ませたら、劇的に生産性は向上する。
それをやっているのがアマゾンなど米IT企業で、移動せずに済むことは全てネット上で済ませている。
リモートワーク化された業務では通勤が不要になり、報告や連絡するために会社に出向く必要もなくなる。
すると毎日12時間「働いていた」人は、半分の6時間程度で同じ仕事量をこなせるようになる。
出社しない欠点は??

全ての仕事がネット上で完結する訳ではなく、会社やその場所に行く絶対に必要な場合もあります。
サービス業は言うまでもなく、土建業、そしてテレビもそうです。
リモートワークの欠点としては社員の間の意思疎通が取れなくなったり、社長の意図が社員に伝わり難くなるとされている。
同じ部屋で一緒に仕事をすれば共通の目的意識が生まれるが、離れた場所で別々に仕事をしたら共同体意識は薄れる。
また仕事量の負担が特定の人に偏り、不公平感を産みやすいとも言われている。
同じ部屋で仕事をしていれば、誰が暇で誰が忙しいかは一目瞭然で、手が空いた人に仕事を回す。
だが別々に仕事をするとそうした事が分からないので、結局会社に出社した人が多くの仕事を押し付けられる。
こうした欠点もあるものの、長時間労働を改善するには、出社するためなどの移動時間をなくすのは効果がある。
あとがき

アメリカでリモートワークが流行っていることを前述しましたが、社員のリモートワークを飛び越える動きが加速しています。
その代表的なのが、配達のウーバー。
そして赤字の王子様ウーバー。
売上が上がれば上がるほど赤字。
そして売上に対して毎年3割赤字。
時価総額だけは高い。
みんなアマゾン再現の夢を見過ぎなのではないでしょうか。
1997年に上場したアマゾンはその後4年間赤字続き。
しかしその後、ご存知の通り急成長を遂げ、例えば2001年に100万円分の株を持っていたとしたら、いまざっと2億円。
200倍まで上昇したのです。
この夢をウーバーに託しているので、赤字続きでも時価総額は高いという現象があるのでしょうか。
ちなみに私も夢見る男子で、ウーバーを少しだけ持っています。
しかし、アマゾンの初期投資は大きいが一度システムを構築すれば費用はあまり増えない。
というモデルがウーバーにはありません。
そして、ウーバーのバイトは稼げない。
という認識が広まった今、ウーバー疲れ(働く方)が、アメリカで浸透し、ウーバー離れが進行しています。
カゴメのように、従業員満足度を上げられるのかが、今後のカギになってくるのでしょうか。
ウーバー株の損切の日が私に迫ってきているような気がしてなりませぬ。

放送作家・演出家・地域戦略アドバイザー
1977年生まれ 熊本県天草市出身
株式会社ドーンマジック 代表取締役
[…] 給料減ったのに売上アップ… […]
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