日本の空の旅で、広がりを見せているLCC。
格安運賃を実現しているのには、様々な理由がありますが、 その中の一つに、まず、機種が1種類と言う事があります。
それにより、整備費用の削減、時間短縮によって空港滞在時間を減らすことが可能となりました。
格安のLCCなのに皮張りシートを採用している理由は?

そして機内を見ますと、シートはなぜか革張りのものが多くなっています。
今までのシートに比べ豪華な感じなのですが、これには理由があります。
では、革張りシートを採用している理由は何でしょう?
トップ企業のアイデア

拭き掃除が楽で時間を短縮できる。
ジェットスター、アジア航空、そして来年運航する全日空も革張りシートを採用している。
革には長持ちするメリットがある。布のシートは長く使うと色あせて安っぽくなっていくが、 革は時間が経っても色あせないどころか逆にいい味が出てくる。
それに、革は掃除が簡単。
実はここがポイントで、LCCは短距離路線を日に何度も往復するシャトル運航便が多い。
これは、乗客の利便性を高めるためだが、一方で、空港に飛行機を長い時間とめておくと、駐車料金ならぬ駐機料金が上がってしまい損をするから、 着陸したらなるべく早く出発したいという裏事情がある。
掃除に長い時間をかけている暇はないのである。
昔は機内でタバコが吸えたので、革だとタバコの火が飛んでシートに穴があいて見苦しかった。
だから飛行機用の燃えにくい繊維が開発されて、多くの航空会社が布のシートを採用していった。
しかし、いま機内は禁煙だから穴が開く心配もない。

放送作家・演出家・地域戦略アドバイザー
1977年生まれ 熊本県天草市出身
株式会社ドーンマジック 代表取締役