都市部に集中していますが、高級食パンがブームですよね?
買われたことありますか??
家で待つ奥さん、彼女への手土産として買ったことある!という方も多いと思います。
価格というと、「俺のベーカリー」がそうですが、2斤分の量で1000円前後の価格帯が多く、1斤はふつうの食パンの2倍程度で、カットされていない事も多いです。
「カットして食べやすくしてよ!!」
と思うところですが、高級感のビジュアルをキープするためと、カットした場合、腐敗しやすく日持ちが悪くなるため、あえてそうしているのです。

コンビニやスーパーで売られている食パンは300円前後。
高級食パンはざっと3倍程度ですが、これ買うだけの価値があるのでしょうか。
庶民のものを豪華にして販売する手法の末路は、ブームが去ると衰退は早いと思います。
今年はタピオカ一色ですが、昨年はかき氷でしたよね?
300円前後で食べられるかき氷を、ふわふわや高級抹茶、贅沢フルーツを使い1500円くらいで売り出していました。
それでも人は行列を作り喜んで食べていたのです。
そのため、模倣店が大量の出店したのですが、今年はタピオカ様に蹴落とされ、インスタすら上がらない状況。
衰退していると考えられます。
そうなのです、恐らく高級食パンも模倣されやすいのです。
今までは「高級食パンという需要があったのに商品がなかった」という状況でしたが、現在、過当競争となっており、需要が満たされればブームは終わります。
俺の系列はもう失敗は許されません。
さて高級食パンは今後大丈夫なのでしょうか?
来年の夏にまたリサーチしてみます。
さて、本日は一度ブームになったものの、かき氷と同じように過当競争の飲まれたにも関わらず、復活した食べ物のお話です。
分かりますか??
そう、メロンパンです。

少し前流行りましたが、まだまだメロンパンブームが続いているところがあります。
それが海老名サービスエリア。
日本一の売上を誇るSAで、メロンパンを2日間で27503個を売り上げたギネス記録を持っています。
海老名サービスエリアの「ぽるとがる」で販売される海老名メロンパン。
1日3000人以上が訪れることもある人気のお店で、生産が間に合わなく、SA内の工場で深夜2時から作られてています。
1993年に販売開始し、2012年には年間162万個を販売。
しかし翌年、売り上げが急落したのです。
ここで売り上げ回復のため、試食サービスに力を入れたが、根本的な回復には至らず。
そこで、ある人にメロンパンを配ったところ、売り上げは見事V字回復したのですが、
ある人とは…
トップ企業のアイデア

バスガイド
SAにはバス乗務員専用のラウンジがあり、そこで、バスガイドに配ることによって、バスガイドがツアー客へ宣伝。
これが見事はまったのです。
インフルエンサーにバスガイドをチョイスしたことが成功をもたらしたのでした。
ADさんを狙い撃ちした熱海市

かつてのリゾート地、熱海がどん底の時代ありましたよね?
その時、再びお客さんを呼び込もうと、熱海の職員は考えました。
そうだ!!
映画ロケを誘致して、熱海を魅力的に描いてもらおう!と。
そうなると次はアプローチですが、ここでADさんにターゲットを絞ったのです。
通常プロデューサーへアプローチだと思うとことですが。
なぜか??
かなり手厚いロケ支援

「ADさん、いらっしゃい」を市のHPで立上、かなり手厚い「ロケ支援」をしました。
ロケ地探しからロケ地での撮影交渉、出演者・スタッフの宿泊や食事手配など細かな調整を”無償”でサポート。
制作会社さんと一緒になって動き、早朝から深夜まで、休日でも対応。
ロケ地の紹介だけに留まらず、ロケ地との交渉や調整、弁当や宿泊施設の手配から、
“そんなことまでやってくれるの?”ということまで。
“現地のAD”として、徹底的にサポートしたのです。
その後、熱海市がテレビに出ることで観光客が増え、多数のスタッフがロケで滞在し、宿泊費や飲食費による経済効果も上がった。
あとがき

食パンもメロンパンもそうですが、かつて庶民金額だったものを高級化しブームを起こしました。
しかし、こと牛肉に関してはどうでしょう?
ロッテリアやマックが高級牛肉でずっこけ、いきなりステーキは、高級のものを安くという路線で拡大しました。
年々、焼肉の値段も下がってきているように感じます。
そのため、牛肉に関しては逆の現象が起きているのです。
さらに、TPPで牛肉がもっと下がることが予想されます。
近年アメリカ産やオーストラリア産の安い牛肉がスーパーで売られています。
総務省によりますと、輸入牛肉価格は1990年代に100g400円以上だったのが、2000年代に300円台、2010年代に200円台と下がっています。
なぜ下がっているの??
アメリカからの圧力とTPPの影響。

さらに、いまトランプが中国ともめているように、今後日本にもさらに関税を下げろ。という恐れがあります。
TPPに加盟している日本は、牛肉輸出国のカナダ、ニュージーランド、メキシコ、オーストラリアと、足並みを合わせるため、域内の牛肉関税は段階的に9%まで引き下げられます。
あれ??アメリカってTPP入ってないよね??
それで関税下げられるってどういうこと??
「TPPが9%ならアメリカも9%にせんかい!!」とトランプが鼻息荒く交渉に乗り出す可能性が高いからです。
しかし、アメリカからの牛肉輸入が今後増えることは少ない。
なぜら、輸入が17%増加した時点でセーフガードが発動され、それ以上輸入できなくなるから。
という訳で、牛肉の値段は、一旦ここで底打ちしたのではないでしょうか。
今、培養肉もアメリカで盛り上がっていますが(※培養肉の方が値段が高い)
今後、牛肉はどちらに飛ぶのでしょうか。高い方??安い方??
肉食シニアが増えることを考えると消費は増え…。
ニューヨークのような高級肉レストランが増えそうな予感もするのですが…。
景気が現状のままであることが前提です。

放送作家・演出家・地域戦略アドバイザー
1977年生まれ 熊本県天草市出身
株式会社ドーンマジック 代表取締役