ボーイング、アマゾン、マイクロソフト、スターバックス、コストコ・・・。
いずれもシアトル、あるいはその周辺の場所で創業し、いまや世界的な巨大企業に成長した会社。

アメリカ本土でもはずれの西海岸のいちばん北端の都市で、なぜ、このような世界的企業が次々と生まれるのでしょう。

マイクロソフトがシアトルを選んだ理由とは?

例えばマイクロソフト。
マイクロソフトは創業した年、すでに10万ドルの売上をあげた。
小さな会社としては大成功したが、さらにステップアップするには、アルバカーキという田舎町をでて、都会にいく必要がありました。

候補地として、シリコンバレーとビルゲイツの故郷であるシアトルに絞り込まれ、相棒であるアレンのある考えからシアトルになりました。
シアトルのある立地条件が、プログラマーがより集中して、お仕事に向かえるという考えだったのですが、

では、そのある条件とは何だったのでしょう?

トップ企業のアイデア

雨が多いから

【解説】
マイクロソフトが発展していくには、優秀なプログラマーをどれだけ集められるかにかかっていた。
しかし、IT企業が多くあるシリコンバレーでは常に優秀な人材を引き抜かれることを心配しなければならない。

シアトルならその心配は小さかった。
(後年、シアトルにもグーグルのオフィスができ、マイクロソフトからグーグルに移籍するものが続出し、「マイクロソフトは、グーグルの養成機関」と揶揄されるようになる)

さらに、シアトルは雨が多く、プログラマーたちは遊びにいかず、仕事に専念してくれるのではないかという理由もあったという。

シアトルは、人口にしても60万人を少し超えるほど、周辺の都市圏を合わせても70万人をようやく上回るくらいで、日本で言えば、熊本市と同じくらいの都市。
同じ西海岸の都市、ロサンゼルス(約380万人)やサンディエゴ(約140万人)と比べても、サイズはそれほど大きくはない。

ちなみに、ハリウッドがなぜ映画の聖地になったかといいますと…

晴天の日が多かったから。