日本おけるお休みの数。
働き方改革もあり、年々拡大しています。
お休みが多くなると、当然のごとく遊ぶことが多くなります。
そこで何して遊びますか??
実は、お休みでの遊び方として、インドア(テレビ、ネット、映画)での遊びの時間は伸びていません。
なぜか??
遊びじゃないから。もう日常になってしまったから。
そして、その遊びは他人に自慢出来ないから。
そう!
今伸びるキーワードは、やっぱり未だに
「インスタ映え」
そのため、若者のアウトドア人口は増え、そしてインスタ、FBを生きがいにしている、元気なお年寄りも多くなっていることからいまアウトドア人口が増加中なのです。
アウトドア人口増加中!

2017年の国内アウトドア関連市場は、矢野経済研究所によると前年比103.2%の4398億3000万円。
数年間拡大が続いていて、起点はアベノミクスが始まった2013年ごろだったようです。
アウトドア市場は今後10倍に成長する??

これからアウトドアが流行するという流れになっていますが、
えっ??
昔もブームあったよね?
そうなんです。
かつて、日本がアウトドアで沸いた時代がありました。
「私をスキーにつれてって」でご存知のスキーブーム。
1980年代のいわゆるバブル期は空前のアウトドアブームでした。
スキー場では集客が追い付かず、船橋にはザウスという巨大な屋内スキー場まで出来ましたよね?
結果、お金を使う若者によって、アウトドア・スポーツの概念から遠く離れたスキー場はレジャー化され、山や海が娯楽レジャーランドとなりました。

そして、バブル崩壊。
90年代に入ると、お金を使うことしか知らなかったアウトドアでの遊びは終了。
さらに阪神大震災が価値観を変え、「遊びやレジャーはよろしくない」という空気感に。
もっと前には1950年代から60年代の登山ブームがあり、徴兵やGHQから解放された若者たちは山を目指した。
戦前にもアウトドアブームは起こり、大正から昭和初期は景気が良かったのもあり、旅行や鉄道を舞台にした小説が多い理由なのです。
こうして見るとアウトドアが流行るのは景気が良い時や、人々が開放的な気分になった時で、社会が停滞した時は起きにくい。
でも、今から好景気になることは考えにくいですよね?
どうやって市場は拡大していくの??
遊びが認められるかがポイント

アメリカでは田舎や原野、砂漠や山に住んでいる人が意外に多く、街を出ると荒野が数十キロ続いているのも珍しくない。
アメリカのアウトドア市場は3737億ドルで、日本は4398億円だったので約93倍、だいたい100倍もあります。
欧米にくらべて遊ぶのを悪としてきた日本では、アウトドアは未発達だというのが良くわかります。
どこに今後拡大する見込みがあるの??

ソロキャンプ、一人旅、一人登山。
そう、お一人様需要。
「キャンプ」は、ライトアウトドアの中でも、消費者がグッズに最もお金を使ってくれます。
業界の大黒柱的存在であります。
連休や夏休みの天候が良ければキャンプ用品の売上も伸び、アウトドア業界は潤うのです。
もっと外で遊ぼう

遊びは悪という論理は経済を停滞させる。
日本の政治家や経済専門家は働くとGDPが増え、遊ぶと減るのように考えていて、24時間働くという発想はここから来ています。
実際には働いて10万円稼ぐのも、遊んで10万円使うのも同じ10万円であり、GDPへの貢献も同じです。
日本のアウトドア市場がアメリカの100分の1ということは、日本はGDPを数兆円を失っている可能性があります。
一日18時間働くのは大変ですが、18時間遊ぶのは圧倒的に楽で、経済への貢献度は同じなのです。
そこで、もし日本のアウトドア市場が、人口比でアメリカの3分の1に成長すると、現在の10倍になります。
するとキャンパーにしてもハイキングにしても、現在、日本では受け入れる側のインフラ設備が圧倒的に不足します。
あとがき

アウトドアをして不便に思うことって何がありますか??
例えば、車で行った場合、、バーベキューをする際、お父さんだけお酒飲めないですよね。
ちょっと残酷ですよね?
気分転換に行ったのに、大自然の中、肉を食べながら、ビールを飲みないなんて。
テンション下がってしまします。
そんな時、地方で見かけるあれがあれば良いのと思うのです。
それが、運転代行。
そう、お父さんの代わりに帰り道運転してくれるというもの。
恐らく、アウトドアに帰宅といえば、日曜か祝日最終日ですよね。
その日は、繁華街の飲み屋も閑散としており、働き手のドライバーは暇を持て余していると思います。
運転手を派遣してくれる「アウトドアドライバー」が出来ないだろうか?
システムは、繁華街の運転代行と同じ。
ソロキャンプのお客さんも利用したいと思うはずです。
私がソロキャンプに行くのなら、夜にお酒を飲み、そしてやっぱり、モーニング、ランチまで飲み尽くしたいと思います。
そこで、帰りの事を心配しなくていいなんて…
嬉しい!
とはいえ、レンタカー会社が一台くらいアウトドア用レンタカーをそろそろ準備してもいいのでは。
キャンプ場で乗り捨てられるものがあれば、利用したいなあと思うのでした。

放送作家・演出家・地域戦略アドバイザー
1977年生まれ 熊本県天草市出身
株式会社ドーンマジック 代表取締役