出会い系サイト。
今やマッチングアプリとの名前の方が浸透し、オンラインの出会いに抵抗が無くなっている人が多くなっています。
現在主流のマッチングサービスは、健全な交際・結婚につながると大人気で、その結果として、日本国内でも5人に1人が、マッチングアプリ経験済みという現状。
とはいえ、ひと昔の前のマッチングアプリは、さくらも多く、課金システムがすごくて、利用するとすぐにウン万円という消費になり、なかなか浸透しませんでした。
目次
そんな中、圧倒的なシェアを誇るのが「Pairs(ペアーズ)」

累計会員数800万人、交際・入籍者数15万人という結果を残し、国内の恋愛・婚活マッチングサービスを引っ張る存在として君臨しています。
私の周りでも利用している友達がおり、例えば、年収1000万円越えの40歳男性会社員のお友達は、何度も出会いを繰り返し、その都度撃沈しています。0勝10敗くらい。
クラブのホステスとも何度か出会いお金を投資し、それも失敗というダメな男ですが、未だに暇があれば、出会った相手と飲みに行くいう行為をしています。
対して、30歳元銀行員の女性の友達は、ペアーズで出会った相手と結婚まで行き、今は夫婦で海外移住をしており、楽しそうに暮らしています。
と、男性の場合、失敗続きではあり、成功していない人の傾向を見ますと、自分のプロフィールで好条件を連発させている人なのかもしれません。
成約率が高いペアーズにおいて…
会員データの分析に基づくAIのレコメンド

ペアーズのマッチングシステムを支えるのは
- 居住地
- 年齢
- 希望条件
- 趣味
- アプリ内での行動
という、会員データからの分析で、AIによる「おすすめの相手」ということになります。
相手の条件だけでなく、趣味嗜好や価値観を把握した上でコミュニケーションがとれるから、着実に自分と話の合う人を見つけることが出来るという訳なのですが、ユーザーの希望条件を検索する人を除いて、ペアーズでは、マッチングした後も、恋人になり、その先結婚に進めるようにと、他のマッチングシステムとは違う、「AIシステム」を組み入れているのです。
それが‥
トップ企業のアイデア

あえて「カオスな出会いを生み出す」システム
ペアーズのAIが導き出した相性の組み合わせは、一見関係がなさそうでいて、実は相性のいい組み合わせ。
例えば、
「新潟県生まれ×徳島県生まれ」という出身地のものや、「ラーメン巡り好き×ジム通いが好き」のような意外な趣味の組み合わせ。
このことによって、自分が思いもよらなかった相手との出会いを生み出しているのが特徴なのです。
「セレンディピティ(偶然の出会い)」を重要視しており、ペアーズのAIでは、相性が良い!とされている人以外にも、ユーザー自身が指定した条件や好みとは違う相手が表示されることがあります。
ここがアイデア!

設定した条件から外れていても、相性が良さそうな相手や、好きになれる可能性がある相手をレコメンドすること。
ユーザーの認識を上回るAIシステム

上記の男性の例で言いますと、マッチングで指定する条件で、年齢や年収が一般的ですが、ペアーズでのシステムでは、実はそこまで重要な要素として組み込まれていません。
「偶然の出会い」を作り出すために、あえて年齢や年収の優先順位を下げているのです。
また、アルゴリズムで導き出した答えとして、相性の良い順に並べるということをせず、あえてランダムに表示しているのもポイント。
ここで偶然の出会いを演出し、そしてもっと偶然があるのではないかという期待を煽るのです。
特定の人だけがモテることをAIで解決

偶然の出会いを重視している理由として、マッチングが、モテる人だけに人気が集中し、モテない人は全然モテないという状態になること。
リアル世界では、モテる人はとことんモテるゾーンに入りますが、AIでそれが防げるという訳。
とはいえ、やっぱりモテている人がカッコよく、可愛く見え、最初に検索しがちですよね。
多くの人が「枠の中にいる上位」を相手を選ぶことは事実です。
そこでペアーズでは、数多くの切り口を設定し、「検索の小さな枠」をたくさん作ることで「この中ならこの人がいいかな」と選べるようにして、偏りを減らしています。
それは、性格や趣味・趣向などを軸にした多様なタグやコミュニティを「小さな枠」として設定。
その結果、「枠の中にいる上位」が増えたことにより、マッチングも増え、実際に偏りが無くなっているのです。
時代はウェルネスビーイングへ移行

今アメリカでは、インターネットに限った概念ではなく、身近な幸せを求める精神のウェルビーイングな人生・キャリアを送るためのビジネスがトレンドです。
そのため、年収や職業よりも、共通の趣味や、価値観、ライフスタイルが一緒だったりするかどうかが、大きな基準になりつつあります。
余計な出費や時間を取られるから、恋愛を面倒に思う若者が増える中、相手の条件だけでなく、趣味嗜好や価値観を把握した上で、着実に自分と話の合う人を見つけることができるのがペアーズ。
恋愛を最優先にしない合理的な若者がはじき出した答えとしてペアーズがはまったのでした。
そのため、年齢で若いというスケベな条件だけで検索している40歳のおじさんは、未だに恋人が見つからないのでしょう。
見つからないのは、さくらがいるから??

ペアーズでは、ネットワークビジネスなどの、恋愛とは違った目的で使おうとしているアカウントへの対策として、Facebookの監視強化を進めています。
登録時点でFacebookでの交際ステータスが既婚や交際中の方、友達の数が極端に少ない方のアカウントは登録出来ない仕組み。
友達の数が少ないというのは、ネットワークビジネス目的で使われているダミーアカウントの特徴の1つという。
また、プロフィール画像やテキスト、マッチングしたあとに,やりとりするメッセージ内容についても、24時間365日の監視体制でしっかりとフィルタリングしているのです。
あとがき
以上を踏まえ、私がもしやるとしたら、どのような流れで進めたら良いのかという、攻略法を考えてみました。
情報のベースは、そもそも知られていることが前提

プロフィールの内容や登録しているコミュニティの情報、Facebookやインスタの記事を検索された場合、出会う前から人柄が想像できます。
合コンとは違い、お互いの性格や価値観をある程度理解し合っている状態になり、メッセージを通じて、質問繰り返しながら、相手と距離感を詰めるという作業は必要ありません。
心理的な距離感が近いなら、この先はいかに信頼感を構築するか。ですよね?
そこで、やってはいけないこととして、会う前から、メッセージのやり取りによる信頼感の獲得でしょうか。
合ってもいないのに、知った気になって、色んな話題で盛り上がろうとすると、いざ会ってみた時に、話題が無くなり、そしてやり取り以上の面白さを提供しようとすると、無理が生じ、対面する際のハードルを上げてしまうことになります。
まあ、お互い会っても良いかなと思ったから、マッチングした訳であり、そこは、やり取りの時間を極力排除し、時間をおかずに最初に出会いたいものです。
最初のデートはカフェにしよう

ペアーズによる「はじめて会う異性に聞きたいことは?」というアンケート調査によると以下の結果に。
女性からの回答は「彼の仕事」「趣味」「食の好み」が上位に入り、反対に「聞きたくない・聞かれたくないこと」に関する質問は「過去の恋愛話」が1位。
このことから、話す話題は一目瞭然。
お互いの仕事、趣味の話を膨らまし、次の食事デートの約束を取り付けること。
最初から飲みで入ると、スケベな男性は頑張りすぎる傾向があり、そのため盛り上がり過ぎます。
そこが関係性のピークになる恐れもあるためです。
やっぱり、女性の方からじわじわと気になってもらえる存在になった方がいいと思います。
プロフィールを変更しよう

一通り会ってお話した後、スケベな男性は、また良い人を見つけようと思って、ペアーズで相手を見つけようとしますが、いっその事削除してください。
女性にとって、いくら浸透しているとはいえ、ここはマッチングサービスです。
今でも、他の女性を探しているのでは?
やっぱり遊んでいるよね??
などと疑われた時点で、盛り上がるものも盛り上がりません。
早めに信頼関係を築くうえで、一つ変化を見せたいところです。
この作業を終え、夜の食事デートになり、そのあとは、あなたの頑張り次第…
とはいえ、最初から見栄をはると、あとあと素の部分を出しにくくなるので、あなたの素で気に入られなければ、それはそもそもどんなに頑張ってもダメなので、私の友達同様に、何度も出会いを重ねるのも面白い生き方だと思います。

放送作家・演出家・地域戦略アドバイザー
1977年生まれ 熊本県天草市出身
株式会社ドーンマジック 代表取締役