世界一のプレゼンターといえばスティーブ・ジョブズ。
そのプレゼンには、観客にドーパミンを放出させる力があるのです。

それはジョブズが基調講演を休むものなら、抗議行動が起こるくらい凄まじい!
ジョブズが欠席した、2009年マックワールド・エキスポの講演。
本当に抗議が起こったのでした。

代わりに登壇したのはアップル副社長のシラー。
ピンチの状態の中、シラーは素晴らしい講演を行ったのでした。

なぜ??

ジョブズのテクニックを活用したからであった。


では、そのテクニック「スティーブノート」をご紹介しましょう。


テクニックを活用すれば、あなたも驚異のプレゼンが出来るようになる!!

1.ストーリーを作る

ストーリーの作り方としてまずは、こちら!

・計画はアナログでまとめろ!

プレゼンの質を高めたければ、パワーポイントを開く前にストーリーをつくること。
その際、パワーポイントのフォントや色、背景、スライドの切り替えといったデザインは一切忘れこと。出来るだけストーリー作りに時間を投入しましょう。

そして次の3項目を順々に練り上げていこう。

1.コピーをどうするか??

「今日アップルが電話を再発明する」というように何が何をどうするというヘッドラインを作ろう。

「ipod。1000曲をポケットに」というように、簡潔に(12文字)、具体的に(1000曲)、利用者にとってのメリットが分かる。
(ポケットに入れて音楽を持ち歩ける)というキャッチを創ろう。

他の例として

「グーグルなら、1クリックで世界の情報にアクセスできます」

「スターバックスは職場と家庭にはさまれた第3の場所を創る」

「各社に1台、家庭に1台、PCを普及させたいんだ」ビルゲイツ

キレがある言葉になる要素として、

・企画書にありきたりなジャーゴンを使わないこと。
・優しくくだけた言葉を使うこと。
・数字を効果的に使うこと。

2. パッションステートメントを作ろう。

「この製品が私は大好きだ。なぜなら・・・」というように話す題材に対して情熱を持つことが肝心なのです。

3 .メタファーを活用しよう。

「僕にとってコンピューターというのは、人類が考えた最高のツールだ。知性の自転車といったところかな」というように

2.体験を共有する 

次の3つがポイント

1. 敵役を創ろう。

「IBMはすべてを手にしようと動き始めたのです」というように敵役を登場させると、聴衆が主人公(解決策)を応援したくなるためです。

2 敵役に対する正義の味方を登場させよう。

「CDは一曲あたり5ドル(適役)、Ipodは300ドルだが、1曲あたり30セント(正義の味方)」というように、悪玉を明らかにし、正義の味方を登場させた後、被験者であるユーザーが悪玉から逃れる方法を示すのがアップルのやり方。その時のポイントは、解決策のメリットがシンプルであること。

3.そしてすぐに動を呼びかけよう。

「今すぐここを出て買ってくれ」というようにジョブズの場合、すぐにアクションを求めます。

ここまで来るとあとは楽しい演出を考えましょう。「ウッソーな瞬間を演出する」。
Mac Book Airのプレゼンの際、軽さをアピールするため茶封筒から取り出したように。

3.さて実践

残りは実践ですが、ここでも全身で伝える3つのテクニックをご紹介。

ジョブズが行う3つのこと。

アイコンタクト・開いた姿勢・手をよく使う

1.アイコンタクトをしっかりと

ジョブズがしっかりアイコンタクトを取れる理由として、スライドほとんど見ないから。
なぜ見なくても出来るのか。それはスライドがビジュアルだから。

言葉が書かれてなく、写真だけの場合が多い。
言葉が書かれていなければ、画面とセリフの間違いはなく、また情報はスピーカーが聴衆に伝えなければならなくなるから。

2.開いた姿勢を意識すること

ジョブズは滅多に腕組みをしないし、演台の後ろに立つこともない。
そのため自分と聴衆との間に何もない空間を作っているのです。

3.手振りを忘れずに

シカゴ大学の研究によると、身振り手振りをした方が、考えがまとまりプレゼンで良いしゃべりが出来るという。

以上となります。

さて、最後にこちらの文章には3という数字が多く出てきましたが、

なぜ3なのか。

それは・・・ジョブズが好きだから。

世界最高のスピーチライターの手法も3。
ケネディ、オバマの演説も3つ構成。

人が短期記憶で取り扱えるのは、3点か4点がいいところ。22点ものことを覚えてもらおうとしても、それは無理なのです。

3点ルールを使うコミュニケーターはとても少ないため、このルールを適用するだけで、一味違ったプレゼンテーションとなるはず。