街中にわんさかある100円ショップですが、ドラッグストアやファミレス、回転すしと違い広告宣伝をあまり見たことがないですよね?

一般的な店舗やブランドショップは広告宣伝に多額の費用を投じることが多いですが、100円ショップは、「何でも100円で買える」というコンセプト自体が宣伝になりますので、広告にお金をかけません。
その分、商品の安さに影響しているのです。

また、商品の値段が決まっているので、値札をつける手間がかかりません。
売り上げなどの計算も楽になります。
つまり、少ない人数で運営できるため、人件費の削減につながるのです。

よって100円という安さもしっかり利益を計上出来ているのでした。

本日はその100円ショップでも28期連続増収を続ける凄い会社。

セリアのご紹介です。

100円ショップ業界2位の企業「セリア」では、あれもこれも100円?といったお得感を強調することが売り上げを伸ばすポイントとなっています。
そこでセリアでは、さらにお得感を演出するため、展示方法で工夫をしているのですが、

では、その方法とは・・・

トップ企業のアイデア

種類を少なくしている

アイテム数を絞り込むことによって通路が広くとれます。
すっきりした売り場作りはダイソーの逆張りを行くと言う訳です。

ダイソーの売り場の品数9万に対し、セリアは約2万点。
商品点数が抑えられたことで、逆に増えたのが展示スペース。
ゆったりと歩ける道幅を確保、陶器などの雑貨類は目の高さより低い陳列棚に置き、ダウンライトで商品の見栄えが良くなるような陳列の工夫がなされています。店舗の雰囲気はまさに雑貨店。

そのため、高そうというイメージを植えつけられる。
「1つ1つの商品を『実力』より2~3割良く見せる」ことがセリアの売り場作りのコンセプト。

100円という金額と商品の魅力とのギャップあるため得した気分にさせることに成功。
これが購入者をいい気分にさせてついつい買わせてしまう作戦なのでした。

商品の売れ筋を徹底調査するセリア

通路の確保もさることながら、欠品率の増加を避けるために取扱アイテム数を約2万点と定める中で、消費者に飽きられないために月間400から600アイテムを入れ替えます。

セリアでは、独自のSPI(Seria Purchase Index)をベースにして、顧客1000人あたりで商品がいくつ売れたかをはじき出し、売れ筋の商品を適格に発注して陳列しています。
そして売れ行きが伸びない商品を早期に把握して、他の商品への入れ替えなど対策に乗り出すのです。

通路を広くし売上アップしたヤマダ電機

バッグを持ったままでもゆったり歩けるために通路を広くしたこと、そして女性の目線で商品が見れるように高さ135cmの位置を陳列棚に設定しているのです。
これによって店の奥を眺めることもでき、どこにどの商品があるかを見渡せるようになり、売上げが伸びることに繋がったのだという。

この試みはこのLABI渋谷店で初めて実施され、他の店も行うようになったとのです。

通路幅を決めたことでコスト削減したサイゼリア

サイゼリアでは、各店舗の通路幅を共通のものにしたのです。

それはなぜか??

掃除機を廃止し、通路幅に合わせたフロアモップに変えたことで、効率的に掃除ができ、1時間の清掃を30分に短縮できたのでした。
フロアを最短で掃除できる経路を決め、マニュアル化することで時間を半分に短縮、つまり生産性を2倍に上げ、掃除の時間の人件費を半分に下げることに成功しました。

あとがき

通路の幅で盛り上げ感を演出することも出来ます。
例えば、デパ地下。実はあえて狭くすることによって賑わっている感を演出しているのです。
そして、山形の商店街でも狭くしたことによって、やっぱり賑わいが出来てる感じを出すことに成功したのでした。