コロナが拡大する以前から、リモートワークは進み、巣ごもり消費が拡大していました。
そして、ここにきて、さらに自宅で過ごす時間が多くなり、パンデミック下の暮らし方が注目されています。

そして、「シャットイン(家に閉じこもる)経済」と呼ばる分野が登場、新しいサービスが普及する可能性が高まっています。

今回のコロナでは、世界恐慌、医療崩壊などマイナス面ばかりが際立っておりますが、ライフスタイルの変化が起こると、今まで気づかなった問題の発見や、課題クリアのヒントが発見できるのかもしれません。

歴史を変えるような大事件と人々の行動を変えるような新商品新技術は、ほぼ同時に起きている場合が多いのです。

今後の10年はこれまでのように世界を飛び回るのではなく、自宅で充実した時間を過ごすのが重視される。

各国の感染状況を見ると難民や移民を多く受け入れた国ほど感染者が多く、閉鎖的な国ほど感染者が少ない。
欧米諸国は移民を無制限に受け入れて経済成長してきたが、これからは制限する方向に替わる。
こんな風にコロナが世界の人々の考え方を変えている。

しかし、多くのビジネスや生活で生じる混乱には対応しきれなくなるだろう。
家に閉じこもるライフスタイルは、長期間にわたって持続可能なものではない。
では、どうやってこの新しい世界で暮らしていくのだろうか。

医療機器・衛生管理の業界

ここまで落ち込んだ景気を一気にV字回復させるのは時間がかかります。
コロナが収束しても、今後、第二のコロナがいつ発生するか分かりません。
そこで、人間は先手を打つため医療システムの改善に世界各国が舵を切ると予想されます。

パンデミック対応部隊に始まり医療機器、検査キット、医薬品の生産能力の増強、ビッグデータ、スマホアプリなど将来のパンデミックに関連するモノ。

そこで、今注目されているのが「エレベーターのボタン」。
日立製作所の中国法人では、「抗菌ボタン」や「紫外線消毒機能」、「ノータッチボタン」などの装置を開発。
実は、コロナの騒動以前から、衛生を考えて実装されていたものなのです。

新型コロナ騒動の中でこれらの取り組みは評価され、現在、このエレベーターは大変注目されているとのことです。

また今後ロボット診察が普及すると言われており、すでにワシントン州の病院では、遠隔操作型の診療ロボットが、初めて感染患者に投入されたと言います。

またニューヨークでは、感染の可能性を診断してくれる相談ロボットを街頭に配置。
タイムズスクエアなどで多くの人を診断したという。

ウェアラブルデバイスの業界

韓国ではアプリを使って、コロナ封じ込めに成功しておりますが、プライバシーの問題が残っているのは事実です。
とはいえ、それ以外にもウェアラブルデバイスは期待されています。

例えば今回のような伝染病の感染経路をたどる際、多くの人が深部体温センサ付きのウェアラブルデバイスを装着していたら?
そしてその情報を一元管理できたら?

どこに感染者がいるのか、どこで感染した可能性が高いか、どこにクラスターが発生しつつあるのか、即座に知りたいものです。

自ら検索しなきゃ動いてくれない、スマホが時代遅れになる可能性が高まっています。

AR・VR業界

コロナ以前の世界では、海外旅行全盛で、人はやっぱり、この目で観光を楽しみたい!
世界中の人たちと交流したい!
という思考でしたが、現在は、コロナウイルスから国を守るには、国境制限や人の動きの規制が必要となり、この先、世界中を旅するということが無くなる可能性があります。

そのため、今までアダルト動画でしか活躍が無かったAR技術が再注目。
人の行き来が途絶した今、ニーズが増えているのです。

テレワークを通じて苦痛に感じるのが、あうんの呼吸の共有でしょうか。
相槌もそうですが、相手の表情を見ながらコミュニケーションは難しいものがあります。
そこでARやVRの技術の登場。

5Gが加速されると、いままで不都合に感じていたものが解放され、普及していくことが予想されます。

隔離が進む中国では、ウェブ会議が主流になりつつあり、便利な機能も投下されています。
例えば、部屋が散らかっていても、相手側に映らないようにする「ぼかし機能」、すっぴん姿でもOKな化粧機能、パジャマをスーツ姿に加工する機能など、テレワーク機能が満載なのです。

ドローン・無人流通の業界

コロナの拡大によって、物流の停止が世界では起こりました。
ドライバーも人間のため、率先してやる人がいなく、中国では混乱になったのですが、ドライバーがリスクになると判明した以上、無人運転の導入が加速されると予想されます。

無人配送ロボットがすでに活躍中

武漢や北京など都市部では、コロナ対策として無人配送ロボットを多数投入。
現在は医療施設への物資の配送が主な役割で、武漢第九医院のケースでは、一日の配送量のうち50~70%をロボットに。
また北京ではギョーザの無人配送車も登場。

あとがき

私は飲食店を経営していますが、東京のどこもそうであるように、コロナ渦に巻き込まれており、、夜の営業を一旦休止しています。
そこで、問題になるのが…バイトやスタッフたち。

バイトが長期間お店を離れてしまうと、戻ってこなくなる恐れもあり、コロナ終息後に再開しようと思っても、スタッフがいない!?
ということにもなりかねません。

もう一度募集という事でも対応出来ますが、私が考えているのは、最小限のスタッフでお店を運営すること。
出来ることなら、いま中国で活躍しているようなロボットを使った無人化レストラン。

回転ずしが中国各地で配膳ロボットを使ったレストランの無人化と非接触化が進む。
武漢では、人が材料を事前に準備しておけば、15分以内に36人分の料理を調理するロボットも登場。
一方、中国で一度廃れた無人コンビニがコロナ禍で復活し、数を増やしているという