2006年3月に北九州空港の移転と同時に東京国際空港(羽田空港)との間の路線運航を開始したスターフライヤー。
今では九州地方の主要都市と、三大都市圏を結ぶ便に特化して路線を運営していますが、
2014年はLCCの台頭があり、33億円と巨額赤字に転落し会社の存亡危機を迎えた時がありました。
危機に陥った時、スターフライヤーが取った行動は意外なものでした。コストと手間がかかるサービスを更に充実させ始めたのです。
主に3つあり1つはエアバス320で国内発の高規格 RNAV 進入方式導入に
より遅延を緩和。搭乗者限定のベンツ格安レンタカープラン提供なのですが、
そしてもう一つ、ビジネスマン向けに展開したサービスなのですが
それは・・・
トップ企業のアイデアはここ!
(早朝便利用者に対する)無料の簡易靴磨きサービス
【解説】
その結果、スターフライヤーは国内最大級の顧客満足度調査「2017年度版JCSI(日本版顧客満足度指数)調査」において、国内航空業7年連続第1位を取得。7年連続は他業種含めても帝国ホテルとヤマト運輸の2社しかありません。
マネしたいアイデア

サービスだけではなく空間においても顧客の満足度を追求。
内装のシートはラグジュアリーなモノトーンで統一。
さらに他社の同機が最大180席のところ、スターフライヤーは150席に設定。
そのため、抜群に広いピッチになっており、他社平均780mmのところを、スターフライヤーではなんと平均910mmまでに拡大。
他会社のプレミアムクラス並みの快適性を提供しています。
スターフライヤーの数々のサービスで、最も注目を集めたのが全席装備のパーソナルモニター。
さらに、2019年「もっと身近で、もっと挑戦する航空会社」を具現化する取り組みとして日本初の「空の結婚式」を開催しました。

高度約1万メートルで飛行が安定すると2人は客席の最前列前に立って指輪を交換、
出雲大社上空で客室乗務員が結婚の成立を宣言します。
駐機場の航空機への搭乗ステップ前に赤いじゅうたんを敷き、
空港内のフライトモニターにも同特別便を「幸せ空港(Happy Airport)行き」と表示するなど、こだわりの演出も行ったのでした。

放送作家・演出家・地域戦略アドバイザー
1977年生まれ 熊本県天草市出身
株式会社ドーンマジック 代表取締役