むかしむかしの都市伝説に、マクドナルドやカップラーメンに、中毒にさせるものが入ってる??
なんてことがありましたが、
2019年7月、中国のレストランで都市伝説ではないことが起こりました。
そう、中毒性になるものを入れていたのです。
報告によると、湖北省襄陽市(Xiangyang)城北街にあるレストラン「鮮香魚」は、料理が評判で各地から客が訪れていました。
2018年1月、地元警察はこの店について「変わった味だが、食べるとやみつきになってしまう」という通報を受け、直ちに捜査を開始。

料理や火鍋の調味料などを湖北省検査検疫局の技術センターに送ったところ、有毒なケシの実の成分が検出されたのです。
2016年以降、レストラン経営者は卸売店の経営者から何度もスパイスとケシの実の殻を購入し、それを混ぜて「特製スープ」を作っていたことがわかった。自分の店で提供していただけでなく、襄陽周辺や湖南省(Hunan)、四川省(Sichuan)、重慶市(Chongqing)などへも販売していたという。
もう、儲けるためなら何でもやる根性が凄すぎる中国で、大して驚きもしない。
というくらいになっているから、我々も中国に対してマヒしていますね…
という訳で
本日は、やみつきを生み出した京都のステーキ屋さんのお話です。

労働時間の長さから従業員離職率が高いと言われている飲食業界。
1年間の従業員の離職率が30%と高く人手不足が問題となっています。
そんな中、残業ゼロという働き方改革を実現した飲食店があります。
京都にある佰食屋(ひゃくしょくや)。

肉好きの女性がスタートを切り、女性目線で作ったメニューが人気となり、現在京都市内で3店舗展開しています。
スタッフも女性が多いことから残業ゼロで働き方改革を行い、離職率が大変低くなり売上に貢献しています。
この残業ゼロを可能にしたのは、飲食店では中々みない、メニューにおけるある打ち出し方をした結果でした。
売上だけではなく従業員のモチベーションも向上が向上し、その結果、味が評判を生み、お客さんの「やみつき」を生み出したのですが…
ではどのような打ち出し方をしたのかというと・・・
トップ企業のアイデア

毎日100食限定にし、到達したら閉店する
【解説】
経営者や事業責任者にとってビジネスを広げ、利益を追求していくことは「責務」とされています。
けれどもその方向性とは真逆のスタンスを取り、「売上増や多店舗展開は捨てている」と公言する企業なのです。
「本当に美味しいものを1日100食限定」で提供。
社員たちは売り切って、就業時間通り、残業ゼロで帰ります。
ゴール設定の効果

100食というゴールが見えているのでモチベーションをキープできるといいます。
現在、佰食屋では3店舗で正社員14名、アルバイト16名、合計30名の従業員が働いており、飲食店にも関わらず特に、子を持つ母親が多く働いており、シングルマザーの方や妊娠7ヶ月の女性も働いています。
3店舗合計で月の売上は1000万。
30%は人件費に当てられ、残業が0にも関わらず、給料は一般的な飲食店と同水準なのです。
2012年の開業から現在は京都市内に3店舗を構え、いずれも30分から2時間待ちと盛況を見せています。
売上を減らす努力

飲食店は平日より土日のほうが大変。
それなのに、土日に働いたからといって給料が高くなるわけではない。
閉店間際にお客さまが入ってこられても「あぁ、また店じまいの時間が遅くなる」ってしんどくなるだけ。
インセンティブみたいに、もっと「頑張ったら自分に返ってくる仕組み」を飲食店にも導入できないかな?って考えたんです。
そこで「1日100食」と上限を決めて、 「早く売り切れば、早く帰れる」となったら、みんな頑張れるんじゃない?と思ったという。
どうしても高みを目指すとなると、多くのものを捨てないといけない。
そして大きな会社になってくると、従業員満足度とは両立できなくなってくることもある。
いちばん大切なのは、「自分たちが働きたい会社」であること。
そのために、前年度対比増や多店舗展開は捨ててます。
参考にしたビジネスモデルとは??
ヒントも何もなかったという。
ただ、ひとつ言えるのは、「自分たちが働きたいと思える会社にしよう」ということ。
「100食売り切ったら早く帰れて、給料もしっかりもらえるんやったら、働きたいよなぁ」と。
そして、そのモデルを、開店の2カ月前にビジネスプランコンテストに提出。
審査員の方々に酷評されたという。
中小企業支援の専門家や大学教授とかに「そんなのバカらしい」と。
そこで、頑張ってうまく行くことを証明して見返してやろうと決意したのです。
ホワイトを死守するための決まり事

役割を明確化しています。
会社のクレド(信条)があり、「集客」は経営者の責任。
その代わり、毎日お店へ来られるお客さまへの「対応、接客」は、現場の皆さんの責任。
そのため、社員たちがお店に立って、「あぁ、集客のためにビラを配らなきゃ」「メルマガ書かな」って、ボーッとしながらレジ打ちするようなことはないという。
社員一人ひとりにノルマはなく、あるのは「みんなで1日100食売る」だけ。
会社が儲かっても、社員が報われないのはおかしい
世の中の経営者の多くが、ある種「業績向上至上主義」を貫いている中、お金を残してもしょうがないという考えがあるという。
「内部留保の5億円を使って、設備投資します」って言われても、その5億を稼いだのは今いる社員であって、別に設備投資しても彼らは報われない。
もし店舗を増やすなら、普通にそのために融資してもらえばいいだけのこと。
利益を会社に残していくと、今年頑張ったその人がいつまで経っても得しない。
稼いだら稼いだその年にいる社員たちに分配するのが、自然な考え方だと思うんです。
他にもやりたい気持ちを抑える大切さ

だんだん仕事に慣れてくると、「もっと別のことがしたい」とか、「店長になってもっと稼ぎたい」と思う人も出てくるのかと思いきや、あまりないと言う。
なぜか??
採用の時点でミスマッチにならないよう、役割を明確にしているから。
「新しいことをやってみたい」とか、「営業バリバリ頑張ります」みたいな人は来なく、来ても活躍できる場がないので、採用しないという。
今後の展開は??

「佰食屋二分の一」・・・つまり、「五十食屋」をオープンしました。
50食なら、スタッフ2人でも回せ、利益はそこまで減らないから、会社としては安定して低空飛行ができます。
それがうまくいったら、今度は全国に「働き方のフランチャイズ」を展開する構想があるという。
「五十食屋」なら、他の地方でもクリアできる数字だろうし、夫婦ふたりで始めることもできます。
朝の10時から夕方16時まで働けばいいから、一緒に朝ごはんを食べて、保育園に迎えにいくことだってできます。
定休日も自分たちで決めて、家族で旅行にも行けますよね。そんな働き方を、全国に広げていきたいんです。
あとがき

ダラダラ仕事。みなさんはどうやって防いでいますか??
もしくは、ダラダラこそ最高のパフォーマンスだし、長時間ずっとお仕事していた方が精神的に安定する。という人もいると思います。
そう私がそうです。
そうでした。
放送作家という職業は、ダラダラ仕事の典型で、台本は書いても書いても終わらず、企画を立てても、これと言って納得できるものができる訳ではなく、締め切り時間までダラダラ過ごして時間で仕事を区切ってもらうしかないのです。
そのため悶々とした一日を過ごすことが多く、最近の働き方改革の流れで便乗し、どうやれば出来る??と考えた結果、
- 外で仕事(ほぼ喫茶店でお仕事する毎日)する時は、パソコンの電源を持ち歩かない。
これによってバッテリーが切れたら仕事強制終了。 - 打ち合わせに行くときは、小さなポシェットみたいなバッグだけ。
これによって、打ち合わせに出る時間まででお仕事強制終了。 - そして資料を持ち帰らないことが強制的に可能。(バッグはないため)。
いまダラダラを止めようと、メールやウェブの制限をしている会社も増えているみたいですね。
私は強制によってダラダラが無くなりましたが、ウェブ接続している時間が物凄く短くなり、メールの返信が遅くなりましたが、そもそも返信遅いですと伝えておくと、意外と大丈夫だったりするものですね。。

放送作家・演出家・地域戦略アドバイザー
1977年生まれ 熊本県天草市出身
株式会社ドーンマジック 代表取締役