テレワークが続くと、そこは衣食住をするところであり、なかなか集中力を持続させるのが難しくなります。
座りっぱなしで一日中というのは、ちょっと辛いですよね。
そこで、ステイホーム中にオススメしたいのが、スティーブ・ジョブズやザッカ・バーグが実践していることで有名となったWalking Meeting。
歩くことによって、頭を整理させ、斬新なアイデアを生み出すきっかけを与えてくれるというこの行動。
もちろん、歩くことによって、創造的な思考力が生み出されることは研究でも実証済みで、アメリカの会社でもスタンダードになりつつあります。
歩きながら、議論したり雑談したり、アイデアを出し合ったりするこのWalking Meeting。
歩くことによって視界に入る情報が多くなり気が散漫しないの??
これ集中できるの??
実は、座りっぱなしは創造性を低下させてしまい、歩きながら考えることは創造性を高めるのだそうです。
と思いがちですが、スティーブ・ジョブズは歩きながら話し、考えることで、多くのアイデアを生み出していたと言われています。
定期的に長時間歩きながら、ブレーンストーミング・ミーティングを行っていたそうです。
特に重要な議題になると、歩きながら話し合うことを好んだそうです。
歩くこと創造性の関係

【スタンフォード大学の研究】
176人の大学生が参加し、同じテストを異なった環境の中で受験。
- 歩きながら受ける
- 座っている時に受ける
創造力を計るテストとして、例えばタイヤとかボタンなど一般的に用途が決まっている物が与えられ、新しい用途を考え出すと言うテストが試されました。
その結果、座っている時よりも歩いている時のほうが、平均60%も創造的思考を高めるということに。
研究者によると、「歩くことは状況に適した斬新なアイデアを生み出す簡単に実行できる方法だ」と結論。
では、歩き方の最適な方法は??
歩くこと自体に効果があることが分かっています。そのため外で、自然の風を感じながら歩く必要はなく、室内でうろうろする、またはルームランナーを使い壁に向かって歩くことでも効果はあり、外で異なった環境の中で歩く時と大差はないという。
また、歩いた後、座っても暫くはその効果は続くということです。
1時間ごとに歩いてみよう

1時間毎に5分だけ歩くだけでも、仕事の効率は上がるという結果が出ています。
【ニューヨークタイムズの記事】
米コロラド⼤学医学センターと、米ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)ヒューマン・パフ ォーマンス研究所、その他の研究機関が実施した共同研究によると「1時間ごと5分程度歩き回ると、気分が上がり、眠気や倦怠感が吹き飛ばされ、空腹感さえも和らぐというメリットがあり、仕事を中断しても、集中力が低下することもないということが判明」。
さらには、頻繁に短い時間歩くことは、一度に長い時間歩くことよりも幸福度を上げているということも分かったそうです。
5分程度なら、ちょっと廊下を歩いたり階段を使って上の階のトイレに行くなど、わざわざ外に散歩に出なくても、建物の中で十分出来ることではないでしょうか。
少人数のブレスト会議に効果的

アメリカのイノベーターであり、著作も多いニロファー・マーチャントがTEDトークで発言しました。
自宅や職場という仕事の常識から抜けだすことは、型にはまらない考え方につながります。
自然のおかげか、エクササイズのおかげかわかりませんが、効果ばっちりなのです。
オフィスでの会議になると、デスクをはさんでの議論が一般的で、アイデアが詰まることもしばしば。
また、議論が白熱し威圧感が漂ったりすることもあります。
しかし、皆が同じ方向を向くウォーキングの視点は、もっとオープンで対等な関係が出来上がります。
「Stanford News」によりますと、なにかを決定するタイプよりは、質の高いアイディアを出し合う会議向き。
人数は、1対1や4、5人ぐらいがベスト。で少人数でのブレインストーミングに最適という。

放送作家・演出家・地域戦略アドバイザー
1977年生まれ 熊本県天草市出身
株式会社ドーンマジック 代表取締役